風雲児たち

風雲児たち 幕末編 31巻 読了

こんばんは、2018年はNHK正月時代劇で三谷幸喜さん脚本で「風雲児たち」をやるという、昔のことを考えると「とんでもない大出世をされたものだ」と思ったのですが、2019年は歌舞伎座6月夜の部にて三谷かぶき「月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと)」風雲児たちを公演するということで、2年連続の快挙に驚いている、チャリ通です。みなもと太郎さんのマンガであるこの作品のファンであることを、数十年前から三谷幸喜さんが公言していたので何の異論もないのですが、「やりたい!」って言うと何でもとおってしまう三谷幸喜さんの超大物ぶりが際立ちます

今回は大黒屋光太夫の話を歌舞伎化するそうで、昨年襲名した松本幸四郎さんが大黒屋光太夫役(松本白鸚さんが三谷ファミリーだからと思われる)、NHK正月時代劇では主演だった片岡愛之助さん(ロシアに留まることになる新蔵役なので超重要な役)も出演し、歌舞伎ですが八嶋智人さん(帰国を手助けするラックスマン役)の名前もあります。30巻の記事でも書いておりますが、大黒屋光太夫のお話はNHK大河ドラマでやれば絶対にヒットすると思われる長編冒険ドラマですが、NHK大河ドラマの予算では実現不可能と思えるくらい大変すぎるストーリーでもあるので、歌舞伎でやってしまうのは良いと思います。いやいや、これは楽しみです

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2018年11月末日に半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 31巻」が発売されました。すぐに購入して2018年のうちに読んだのですが、昨年から頻繁に記事化出来ていないため、平成最後の日まで記事化が遅れました(夏には32巻が出ちゃうでしょうし・・・)。

今回の帯コメントは「NHK正月時代劇 風雲児たち~蘭学革命篇~」の演出をされた吉川邦夫さんです。巻末にはみなもと太郎さんとの対談が入っております。

31巻でも「文久遣欧使節(日露国境線交渉) 」 「安政の大獄の大赦令」「政事総裁職 松平春嶽」「参勤交代の廃止」「生麦事件発生直前」などと目白押しです

そう言えばこの漫画で描かれているような外交交渉を、今現在湘南ベルマーレサポーターが最前線で行っております。この漫画の「ギャグで描いた激熱交渉」のノリで外交やっていないとは言い切れない「湘南圧勝」大臣・・・。

幕末ドラマにしても受験の日本史にしても、名前はよく出てくるけどそれだけの人「松平春嶽(福井藩主)」ですが、この巻で「橋本左内など超優秀な人がお膳立てをしたから名前が出ただけであって、彼らを排除されてしまうと何もできない人」という主旨でハッキリ説明されてしまい、とても腑に落ちました。みなもと太郎さんは島津久光についても田舎者(大名になったこともないし、側室の子なので江戸住まい経験もないので、ほとんどが江戸育ちの他大名と話が合うわけがないが、明仁上皇様以降は島津久光の子孫なので昭和20年までは良い評価だった)で無能ということを鮮明にしていてまるで池上彰さんみたいですが、理由を説明してくれないとわからないのですから、「無難な千文字より効果的な1コマ」だと思います

安政の大獄の恩赦をなぜ行ったかは説明したものの、一橋慶喜がなぜ難色を示し、安島帯刀は絶対に許してはいけないと主張した理由はあやふやにしましたが、後のページで「安政の大獄での処罰は間違い」を公式に認めることで「安政の大獄での処罰された者たちのやっていたこと(尊王)は正しい」と公式に認めたことになって、とても腑に落ちました

幕府側の対応に大久保一蔵が対策を返すさまも見ごたえがありましたが、関係ないところから生麦事件が発生してしまうというところでこの巻は終わります。

学力テストのための日本史だと項目だけ覚える作業になってしまいますが、この作品だと理由や経緯がわかります。このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思いますおなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダム(「まんがはじめて物語」に視聴率で敗れて打ち切り)・テレビ朝日版ドラえもん・3年B組金八先生第1シリーズと同期の昭和54年(1979年/ガッチャマン・宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999・ルパン三世第2シリーズ・ベルサイユのばらが現役で放送中で、1月までヤッターマンもやっていたというなかなかレジェンドな年)で、オイラも途中参戦(読者の中では若手)ですからねえ・・・。作者は70歳になりました・・・

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

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風雲児たち 幕末編 30巻 読了

こんばんは、2018年1月1日(月祝)NHK正月時代劇「風雲児たち~蘭学革命篇~」(NHKオンデマンドで配信中のほか、2018年5月にブルーレイ販売予定)を放送したので録画で観た、チャリ通です。オイラはテレビの映画やドラマのような収録モノは基本的に録画で観ていますので、ビデオリサーチの視聴率測定器があったら「放送局を潰したいのか」という数字になると思います。この時間はテレビも観ていて朝日放送の「芸能人格付けチェック(風雲児たちの主演の嫁が同じ時間帯で出ていた)」を一緒に観ていました。

そういえばよく「テレビや試合をみながらリアルタイムでツイート」とかありますが、あれって「ひとりでテレビや試合を観ている」ということなのでしょうか?。横に人がいるのにそっちのけでツイートのような、ふたつもみっつもよっつも何かをしながらとか、オイラには出来ません。いわゆる実況ツイートをみると「ぼっち感」がにじみ出ているものもお見受けしますので・・・。

正月時代劇に話を戻して、あのマンガが一部分とはいえ90分番組でまとまるのか?と思いましたが、有名な原作ファンの三谷幸喜さんらしい内容で、思っていたより良かったです。解体新書関係(三谷さんの作風的に書きやすいストーリーでもある)以外にも風雲児たちには取り上げてほしい人がいっぱいいますし、大河ドラマは政治家と軍人ばかりなので、「風雲児たち」から政治家と軍人以外をスピンアウトさせて定期的にドラマ化してもらえないかなあと思います。個人的第一希望は「西部劇時代のゴールドラッシュまでも舞台になってしまう、ジョン万次郎」で、第二希望は「ロシアを大冒険した、大黒屋光太夫」、第三希望は「貧農→学者→商人→受刑者→武士になった北方探検者、最上徳内」あたりは絶対に面白いと思いますが、制作費がべらぼうにかかりそうです。また三谷さんに依頼するとなると本人も演者もスケジュール調整も難しそうです・・・。

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先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 30巻」が発売されました。今回の帯コメントは片岡愛之助さん(「NHK正月時代劇 風雲児たち~蘭学革命篇~」で主演)でした。そりゃあ原作の世界観を把握するためにひととおり読まないといけないので、この巻には最適者ですよね。とうとう幕末編だけで30巻になりましたが、最低でもあと20巻(10年かかる)ぐらいないと五稜郭陥落まで行きません

オイラは学会員ではないですが、20世紀に極めて特殊な「風雲児たち」を、学会に影響するようなことがまったく描かれていないのに20年以上続けさせていた前出版社の潮出版社には感謝いたします(現在は移籍したリイド社がで10年以上出版)。「売り上げを気にせずにオタク的にやらせてあげて、気がついたら誰も模倣できない大作化」という週刊少年ジャンプとは真逆の取り組みは、ネットに駆逐されがちなテレビやラジオの既存メディアにヒントになるのでは?と思います

30巻では「島津久光の上京の続き」「関鉄之介などの最期」「高杉晋作の上海訪問」「吉田東洋暗殺」「文久遣欧使節」と目白押しです

今年のNHK大河ドラマは西郷どんですが今回も夏前には風雲児たちを追い越しそうです(幕末大河ドラマ恒例)。

桜田門外の変で散った水戸浪士は大人気で、生き残った水戸浪士は不人気というのは、いかにも日本らしいです。「人間死に際を間違えてはイケマセン」とか言ってますが、野球の打率や競泳のタイムのような指標がないことをいいことに、サッカー界には横浜方面などにそういう人を何人かお見受けいたしますけど・・・。現在の実力にあったリーグでプレイするなら問題なしなのに・・・。

幕末の「江戸に行く」は今の時代の「ニューヨークやロンドンに行く」に相当し、幕末の「海外に行く」は今の時代の「宇宙人に会いに行く」に相当すると思います。「高杉晋作の上海訪問(五代友厚にも会う)」「福沢諭吉らの文久遣欧使節」のエピソードは、オイラは風雲児たちではいつも政治家や軍人の話ではなく「西洋文化に出会った日本人の奮闘」の歴史のほうが楽しみなので、大変興味深かったです。あまりにも異次元過ぎていて大変だっただろうなあと思います。文久遣欧使節はもっと知られてもいい歴史ですね。慶應義塾OBが150年にわたり福沢諭吉先生の凄さを自慢しまくっているのでここで内容を説明する必要はありませんが、のちに実績ブッチギリな知識人として言いたい放題になった福沢諭吉を「(出来杉君+張本勲さん+林修さん)×3=福沢諭吉」くらいのキャラでこのマンガは描かれているのですが、これはこれで彼の良さが出ていると思います。ちなみに映像化するならベルマーレOBの反町康治さん(慶應義塾大学法学部卒)がキャラ的に近いのでおすすめします。

土佐勤皇党が攘夷のもとに吉田東洋を暗殺していますが、彼らも海外に行っていたらこんなことはしなかったと思われ、「無知は罪」だなあと思いました。どうなんでしょう・・・、サッカーだと2017年の千葉や2018年のマリノスがハイラインサッカーをして日本のサッカーファンに笑われていますが、あのハイラインサッカーはUEFA圏では「強者こそがやるサッカー」として現在流行っている「ごく普通の戦術のひとつ」なので、「ハイラインサッカーを笑う=現代の土佐勤皇党」なのかもしれないなあと思いました(千葉やマリノスが強者なのか?ということは置いておきます)。

このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思いますおなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダム(「まんがはじめて物語」に視聴率で敗れて打ち切り)・テレビ朝日版ドラえもん・3年B組金八先生第1シリーズと同期の昭和54年(1979年/ガッチャマン・宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999・ルパン三世第2シリーズが現役で放送中で、1月までヤッターマンもやっていたというなかなかレジェンドな年)で、オイラも途中参戦(読者の中では若手)ですからねえ・・・。作者は70歳になりました・・・

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

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2017 ラグビー3地域チャレンジマッチ 栗田工業 vs 大阪府警察 戦

おはようございます、便宜上このブログに同居(学生のときの1990年代に読んでいたのを、このブログがきっかけで8年くらい前から続きを読み出したため)させている、1979年から現在も続いているマンガ「風雲児たち」の、39年目にしてのドラマ「NHK正月時代劇 風雲児たち~蘭学革命篇~」の放送日「2018年1月1日(月・祝)NHK総合テレビ19:20-20:49」が近づきそわそわしている、チャリ通です。

あまりにも長編なので、テレビドラマ化、映画化、アニメ化とも不可能と思われましたが、三谷さんの作風に合いそうな買いたい新書の部分だけ抜き出すことでテレビドラマ化される」
「ドラマの脚本がビッグネームの三谷幸喜さんなのは、三谷幸喜さん自身が昔から有名なこのマンガのファンであり、主力は50歳以上である読者も三谷幸喜さんなら納得だから。NHKから真田丸のような正月時代劇をやりませんか?とオファーされて、三谷幸喜さんのほうからこの企画をリクエストした可能性もある?」
「しかし買いたい新書のくだりだけでも90分で収まるのかが心配。大河ドラマの年間総集編みたいになるのでしょうか?。」
「契約が大変そうな堺雅人・大泉洋・長澤まさみさんあたりがいないくらいで、真田丸のキャストを集めたのは豪華。」
「ものすごい優遇を受けたこのドラマをもってしても、原作があまりにも長編なので良さは伝え切れないと思いますので、このドラマがきっかけとなって原作の宣伝程度になれば充分以上です。」
「ちなみに原作の登場人物で、ジョン万次郎大黒屋光太夫は二大大河ドラマ主役に抜擢してほしい人物ですが、どちらも長い海外ロケ、多数の欧米人俳優と字幕、ハリウッドアクション映画級の特撮やCGを必要とするので、合戦シーンをなるべく避ける大河ドラマでは無理でしょう。現在原作で出ているヤマトフなら特撮やCGが不要なのでハードルが下がるかもしれませんが・・・。とりあえずWikipediaの江戸時代の漂流者カテゴリのみなさんのエピソードが全員壮絶で、しかも別途記録にない人がいっぱいいそうというのが途方にくれます。」

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12月23日(土・祝)は栗田工業総合グラウンドで13時キックオフの、ラグビー3地域チャレンジマッチ 栗田工業ウォーターガッシュ 対 大阪府警察 戦に行きました2015年以来通算3度目の栗田工業総合グラウンドです。

2003年にそれまで国内最高峰だった「東日本・関西・九州リーグから全国社会人ラグビーフットボール大会に出場」から「1部リーグトップリーグと2部リーグトップイースト・トップウエスト・トップキュウシュウ」に改組され、厚木市まつかげ台で活動をしている栗田工業ウォーターガッシュはこのタイミングでトップイーストに初年度から参入後、毎シーズンだいたいトップイーストディビジョン1の4位から6位くらいに位置していました

ラグビーワールドカップ2015でラグビーに脚光を浴びたあと、2017年シーズンからトップリーグと地域リーグの間に全国大会による2部リーグの「トップチャレンジリーグ」が新設されたのですが、再編の際に2016年トップイーストディビジョン1の3位までがトップチャレンジリーグに参入となり、2016年トップイーストディビジョン1の4位だった栗田工業はトップイーストディビジョン1残留になってしまいました。残留自体はしかたがないのですが、2017年トップイーストディビジョン1の各チームの中で栗田工業が一番実績があるチームになったので、1年での2部リーグ復帰が期待されておりました

前回同様、チャーターされたアツレンバスで無料送迎されて、厚木市民でも行ったことがない人が多いであろうまつかげ台に行きましたが、昇格がかかっているだけあって3部リーグなのに500人以上の観客がいました。このグラウンドだと選手が3メートル前でプレーをしてくれるので秩父宮や花園より迫力があり、選手が何を言っているかもわかりますので、競技場でやるより良いです。中央のスタンド席は「65歳未満が乗車するのに勇気がいる平塚競輪行き送迎バスの乗客」より少し若い程度で、一番の良席をその他の世代は積極的に避けていて、ちょっと異常でした。平塚市政と一緒で「若い人に来てほしいと言っている人たちが一番、若い人を遠ざけている元凶」の典型ですね。見学エリアも全面天然芝でサッカーゴールや野球の内野もあるグラウンドですので、多くの子供が試合そっちのけで走り込みをしています

トップイーストディビジョン1を9戦全勝で優勝した栗田工業も、トップウエスト優勝の大阪府警察も、既にトップキュウシュウ優勝のJR九州を倒してこの試合を迎えますが、3部リーグの西日本のチームが滅多に試合をしない関東まで遠征をすることの負担はかなり大きいので、栗田工業が有利です。大阪府警察ですから日本人だけですが、栗田工業はニュージーランド人選手を4人雇用していて、ラグビーでは「ニュージーランド人選手と日本人選手の差」がJリーグのブラジル人選手と日本人選手との差以上に大きいのでそのあたりも栗田工業が有利です。そのためほとんどが栗田工業を応援している観客はかなり楽観ムードでした。なぜかアウェイの大阪府警察が「黒地に旭日章 (警察章) 」の1stユニフォームで、ホームの栗田工業が白地の2ndユニフォームでした。

試合はアウェイの大阪府警察がとりあえず点をとっておきたいとトライをあきらめてキックで2点を先制しましたが、そのあと栗田工業が横綱相撲のごとく必要以上に大阪府警察に力の差を見せつけて圧倒します。14番のベン選手のフィジカル(ダッシュスピード・ステップ・ぶつかっても倒れない)は、全然ドリブルやキックができなくてもいい(?!)ので湘南ベルマーレに欲しいなあ・・・。というか両軍とも全選手がガタイがすごい・・・。

「おーい、そんな大きい声じゃ会話内容が聞こえちゃってるぞ」という状態だったのですが、 ニュージーランド人選手の妻のグループと日本人選手の妻のグループが近くで観戦しているのですが、日本人選手の妻がトライが決まったときくらいにニュージーランド人選手の妻にハイタッチするくらいの配慮はあってもいいのではないかなあ?と思います。ちゃんとした会話なんて出来なくてもよいのですが、「仲間だよ」アピールくらいしてガイジンではないとしてあげないとかわいそうです。オイラもイギリスではそうされてましたし・・・。そういうのは大事です。

栗田工業 52-17 大阪府警察

予定通り栗田工業ウォーターガッシュが勝利し、 来シーズンのトップチャレンジリーグの初昇格による2部リーグ復帰(表現は間違ってない)を決めました、おめでとうございます。大阪府警察も2018年1月にトップチャレンジリーグ7位の釜石シーウェイブスに入れ替え戦で勝てばトップチャレンジリーグ昇格です。頑張ってください。

栗田工業ウォーターガッシュの昇格はめでたいのですが、トップチャレンジリーグは原則競技場での試合となるので、来シーズンは栗田工業総合グラウンドでの試合はない可能性が高いのが残念です。厚木荻野運動公園陸上競技場や海老名陸上競技場あたりで開催になるのでしょうか?。また関西や九州でも試合をしなければいけませんし、でもトップリーグと違ってトップチャレンジリーグにテレビ中継やネット配信はないので、いろいろ大変です。三菱重工相模原ダイナボアーズとは隣の自治体にある同一リーグになりますので、そこは盛り上がればいいなあと思います

あと、湘南ベルマーレはサッカーのトップリーグにいるのに、練習グラウンドとクラブハウスの設備が厚木の実業団ラグビーに負けているのを何とかしないと、選手に残留してもらえないよなあと、栗田工業総合グラウンドに来ると思います・・・。

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明治安田生命J2リーグ 2017 第28節 千葉vs湘南 戦

こんばんは、このブログの話題に同居させているマンガ「風雲児たち」が、8月16日(水)に2018年のNHK正月時代劇として解体新書と田沼意次のあたりを、古参のファンとして有名なので「風雲児たち 幕末編2巻」の帯コメントを担当した三谷幸喜さんの脚本で、総合テレビのドラマになることが発表されて興奮した、チャリ通です。

コミケの常連の70歳が描いているこのマンガは「あることの伏線が、100年以上あと(連載としては数年後)につながる」というものなので、アニメ化もドラマ化にも向かない作品なのですが、「NHK」「もともと古参ファンの三谷幸喜さん」という最高の条件で、一部分を切り出すかたちでドラマ化が実現したようです。超大河ドラマの部分はテレビドラマでは伝えられないので、「作品を知る入口」になればいいなあと思います

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というわけで、その8月16日(水)19時キックオフでフクダ電子アリーナで19時キックオフの、明治安田生命J2リーグ第28節のジェフユナイテッド市原千葉戦でした。2017年8月は関東もやけに雨の日が多くなり、この日も霧雨でした。

一応一般的なお盆休みの最終日にあたるとはいえ、霧雨の平日ナイトゲームなのに12,485人の観客動員がありました。今年のベルマーレクイーンが全員遠征に来ておりました。アウェイコーナー自由席のほうにかたまって見えた「杉岡軍団」の皆様は足立区出身の杉岡大暉選手の親族の方々でしょうか?。杉岡大暉選手の出身であるレジスタFC(埼玉県八潮市なので今年はここが最寄り会場)が団体観戦していました。

千葉は第27節山口戦と第28節湘南戦が連続ホームゲームで、湘南は第27節に長崎へ遠征して帰ってきた後に第28節も千葉に遠征という日程的不利を抱えておりました。ずっと雨だったのですがフクダ電子アリーナはキックオフ前に散水をする会場でしたので、水含み具合もベルマーレは慣れていなかったかもしれません(Shonan BMW スタジアム平塚は散水の設備はありますけど、普段はキックオフ直前には散水しない)。

試合はホームゲーム負けなしだった千葉が湘南を圧倒していました。今年のJ2は「○○選手とその他大勢」というクラブがいくつもありますが、そういうクラブが相手ですと「○○選手にDFアンドレバイア選手をあてがう」というだけで何とかできてしまうあたりが、2部リーグらしいなあと思います(J1ではこうはいかなかった)。千葉のワントップであるFWラリベイ選手に湘南DFアンドレバイア選手をあてがってだいぶ相手の攻撃力を落とせました。そこで千葉は右FW船山貴之選手に攻撃を託すのですが、散水の影響がある序盤に船山選手が再三シュートをはずしてくれて、その後消えてしまいましたので、湘南は助かりました。

それでもその周辺の選手で一方的に千葉が攻撃をしていたのですが、湘南GK秋元陽太選手がこれらをすべてセーブして、無失点で切り抜けます。この試合のヒーローは秋元陽太選手です。

試合中、サイドのライン際というこのあたりを走る副審に怒られそうな場所大宮から移籍したムルジャ選手がずっと、曺貴裁監督の視界に入るようにアップをしていました。合流からしばらく経ちましたのでそろそろ結果が欲しいところです。

おそらく石原広教選手が出場したSBSカップ国際ユースサッカーのU-18日本代表を辞退していると思われる齊藤未月選手が、石川俊輝選手に代わってセントラルMFとして出場しましたが、石川俊輝選手との差が目立ってしまったので後半から石川俊輝選手に代わりました。十代のころはトップチームでは苦戦していた有名な先輩もいるので、次はがんばりましょう。

石川俊輝選手に代わっても一方的に千葉が攻撃をしていたので、最後にFWジネイ選手に代えてFWムルジャ選手が投入されました。その数分後にムルジャ選手の突破でコーナーキックを獲得し、柏のアカデミー時代は千葉ニュータウンの高すぎる電車賃(北総線)とか大丈夫だったのか?と思われた秋野央樹選手のコーナーキックをムルジャ選手が頭で押し込んで、湘南ベルマーレが先制をします。そのまま1点を守りきって押し込まれていた湘南ベルマーレが勝利しました

千葉 0-1 湘南

湘南ベルマーレの勝ち点が59となり、残り14試合のザスパクサツ群馬が勝ち点14なので、湘南ベルマーレのJ2・21位以上が確定しましたベルマーレは昇格・降格・優勝を一度も平塚で決めたことがないのですが、2位以上を10月21日の愛媛戦か10月29日の岡山戦あたりで決めて、クラブ史上初の平塚でJ1昇格決定を狙いたいところです。

千葉がホームゲーム8勝5分0敗だったとはいえ、本当は負けだった何試合かを謎の力で負けなかっただけでしたので、そこは気にしていませんでした。アウェイで一方的に攻められる試合から勝つことを経験できて、来シーズンJ1で戦う準備ができたことは良かったと思います

各クラブの簡単な財務が公開されて以降、ベルマーレがJ1でジェフユナイテッドがJ2であった年を含めてすべての年でベルマーレより予算が10億円以上上であるジェフユナイテッドですが、年間10敗ぐらいまでに収めないと昇格できないリーグでアウェイゲームだけでここまで4勝1分9敗という成績なのをなんとかすることから逃げてはいけないでしょう。

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8月20日(日)はShonan BMW スタジアム平塚で19時キックオフの、明治安田生命J2リーグ第29節のロアッソ熊本戦です。在住・在学・在勤の方はチケットが安くなる平塚市民デーで、サンライフスペシャルデーです。熊本の元湘南はトップチームにいませんが、ロアッソ熊本スタジアムDJのDJ Kova(小林弘記さん)が元湘南です。湘南の元熊本は岡﨑亮平選手(睦合東中)がいます。5月の熊本での対戦はPKで湘南が勝ちました。

いずれあの練習試合用ユニフォームを着させられて「彼だけ名札着用」とか馬入日記か公式SNSで画像を載せられそうな、熊本県益城郡益城町出身のJリーグ特別指定選手である松田天馬選手(鹿屋体育大学4年生)は、ユニバーシアード(台北)に出場中なのでこの試合には出ません。この試合は浴衣で行くと当日券が前売り券よりだいぶ安いです。ハーフタイムに花火が上がるらしいです。

8月26日(土)は正田醤油スタジアム群馬で19時キックオフの、明治安田生命J2リーグ第30節のザスパクサツ群馬戦ですビジター自由席以外はTシャツプレゼントデーだそうです。湘南の元群馬はいません。群馬の元湘南はエルシオコーチ、鈴木雄太・小林竜樹・岡田翔平選手が所属しております。3月の平塚での対戦は湘南が勝ちました。

チーム合計で19得点なので、個人のイバ選手(横浜FC)の19得点と同じ
今シーズン公式戦で必ず失点していて、無失点試合がない
今シーズンのJ2リーグでのすべての勝利を5月に挙げていて、それ以外の月にリーグ戦では勝っていない
4勝+天皇杯1勝は熊本・群馬(山口戦)・丸亀・福岡・山口(天皇杯)で1勝ずつ挙げていて、もう既に正田醤油スタジアム群馬で勝利済み

といった「いったいどこから手をつければいいのか」状態の群馬ですが、戦力的にみれば高齢者軍団のカマタマーレ讃岐などより良いと思われるところに、これまでの監督としての成績が牧内辰也・木村孝洋・前田浩二・ラモス瑠偉監督並みの森下仁志監督をすえております。群馬は「もりしたひとしさんに依頼しましょう」と会議で決定したあと、前金沢監督の森下仁之さん(今年から九州産業大学監督)と前鳥栖監督の森下仁志さんとを取り違えてしまったのでしょうか?。そんな群馬に対しても、勝たないとアビスパ福岡と競れないので、勝ちたいところです

9月2日(土)はShonan BMW スタジアム平塚で19時キックオフの、明治安田生命J2リーグ第31節の横浜FC戦です。在住・在学・在勤の方はチケットが安くなる寒川・大磯・二宮町民デーで、フジタスペシャルデーです。湘南の元横浜FCは藤田祥史選手がいます。横浜FCの元湘南は中田仁司監督(ベルマーレではなくフジタで、在籍当時は昭和の映画スターっぽかったようです)がいます。フジタスペシャルデーなので藤田征也・藤田祥史選手に期待です。6月の三ツ沢での対戦は横浜FCのDF小宮山尊信選手のゴールで湘南が勝ちました。

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風雲児たち 幕末編 29巻 読了

こんばんは、年始に週刊少年マガジン、週刊少年サンデー、週刊少年チャンピオンが発行100万部割れをしていることを話題にしました(既にマンガ以外を含めたコンビニの雑誌コーナーは1990年代の半分以下のサイズになっているのですが、そうでなかったとしても全国展開なのに100万部に満たないのであれば、この3誌が明治カールのようにコンビニで取り扱わなくなるのは時間の問題な部数)が、能田達規さんも「ぺろり!スタグル旅」でネットに直接作品を載せているということで、昭和の映画俳優がテレビに進出したような大転換がまさに今起こっているのだろうなあと思う、チャリ通です。まあなんでもスマホなうえで、紙媒体を買うにしてもネット通販が多い時代ですからね・・・。

なお愛媛出身で愛媛サポーターの能田達規さんは、千葉県で活動している漫画家なのでこの作品では愛媛ではなく千葉が採用されております。前にも書きましたが、国内どこでも1本で行けるのは首都圏と京阪神在住の特権であり、松本・愛媛・長崎あたりを起点と終点とする遠征ですと、グルメよりも移動方法のほうがドラマにならないとおかしいので、オイラが編集者であっても首都圏か京阪神在住という設定を提案します。千葉サポーターが全国のスタジアムに行ったことがあると言うのと、愛媛サポーターが全国のスタジアムに行ったことがあると言うのは、重みが全く違います。

テレビ番組も劣化のないデジタルコンテンツ化されてハードディスクに保存する時代になったので、ウチでは「ライブでないコンテンツ(ドラマなど)」は原則録画で、観てすぐ消します。「おんな城主 直虎」など各放送局ドラマの視聴率が低い(テレビ朝日の2時間ドラマも土曜21時を追われる)そうですが、統計学に基づいたサンプルが全体を説明できる確率論が正しいのは学校でやりましたが、ネットでやれば全アクセスのログが手に入る時代に、テレビはサンプル調査で対抗とか、録画は対象外とか、広告出稿主から考えればテレビよりネットのほうが依頼しやすいですよね・・・。

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 29巻」が発売されました。今回の帯コメントは徳川恒孝さん(徳川宗家第18代当主)の長男である徳川家広さんでした。奥様がベトナム人で今も子供がいないということで、徳川侯爵家、徳川将軍家の直系である徳川宗家第20代当主(初代から15代は征夷大将軍)はどうするの?とかつてニュースになったかたです(親戚から養子が入るのでしょう)。この件は風雲児たち本編と関係がないですが、家柄が良すぎるのもいろいろ大変ですね。

29巻では、まるまる1巻使って寺田屋事件が取り扱われます。伏見の旅館寺田屋では「1862年の薩摩藩士らの同志討ち」と、「1866年の坂本龍馬襲撃事件」が発生しているのですが、今回は前者です。後者はおりょうさんが風呂から裸で出てきたり、ただでさえ人気の坂本龍馬が最新のピストルで対抗するという劇的なものなので、小説化・ドラマ化するといつも大々的に取り扱われるシーンなのですが、今回の前者は有名人が直接切りあいをしないので、「ナレーションだけ」とか「十秒くらいのイメージシーンだけ」で済まされてしまいがちです。なおこの漫画でも1866年の寺田屋と今の寺田屋とは別の建物という説を採用しています(鳥羽伏見の戦いで燃えたらしいが、現在の所有者は「幕末当時の建物のまま」と主張している)。

しかし第29巻では、省略されがちな事件を2時間以上の映画1本のように詳細まで「ひとりひとり」を描写していて、1862年の同志討ち(時期尚早なクーデターを起こそうとした一派を粛清)がよくわかりました。わりとおすすめな巻です(あまりにも長いので、1巻でそこそこまとまっているところから読み始めるのもアリなのです)。

現在、イスラム原理主義組織は民族の勉強会のようなものからスタートして、その結果武装して対抗しようという結論になり、複数の組織が欧米やイスラム教内の他宗派・他民族を相手にテロを起こしておりますが、まあ幕末日本もこれと同じような状態だったのでしょうね。日本はこのあと成功しましたけど、中東はイスラム教内のスンニ派 対 シーア派や他民族との争いだけでもぐっちゃぐっちゃな上に「欧米の発展むかつく」が加味されているので、日本はここまで複雑じゃなくてよかったなあと思います

このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思いますおなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダム(「まんがはじめて物語」に視聴率で敗れて打ち切り)・テレビ朝日版ドラえもん・3年B組金八先生第1シリーズと同期の昭和54年(1979年/ガッチャマン・宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999・ルパン三世第2シリーズが現役で放送中で、1月までヤッターマンもやっていたというなかなかレジェンドな年)で、オイラも途中参戦(読者の中では若手)ですからねえ・・・。作者は70歳になりました・・・

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

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風雲児たち 幕末編 28巻 読了

おはようございます、2016年のNHK大河ドラマは「真田丸」は好評のうちにあと2回放送して終わるそうですが、「犬伏の別れ」の場所として小田切千アナウンサー(厚木高)に紹介された栃木県佐野市の新町薬師堂に訪問する人がこの秋たくさんいらっしゃったそうで、新町薬師堂ってどうってことのない地域のほこらなのに、大河ドラマってすごいなあと思った、チャリ通です。

2017年は「おんな城主 直虎」だそうですが、江戸時代以前の女性が主人公だと史料が足りなくて創作が増えてしまい、そうなると「ありえない創作部分」が出て、これが原因で全体的に「大失敗」になる場合が多い(近年だと2011年の作品が伝説級にひどくて逆に面白かった)ので、そうならないでほしいなあと思います。例によって地元(浜松市北区)は期間限定の観光地になるのですが、手前の金指あたりで渋滞がすごくなるんじゃないかなあと、9月に思いました明治維新150周年イヤー2018年は西郷隆盛だそうですので、平昌冬季オリンピック、FIFAワールドカップロシア大会とあわせて、国威高揚に活用されそうです。鹿児島ユナイテッドはこの年にJ2にいるか、この年でJ2昇格を決めたいところでしょう。

まあ今の地上波テレビって、NHK連続テレビ小説を筆頭に「50代以上の女性にどれだけウケルか」を目指して、他は捨てるって感じで制作されているように見え、ますますネット動画に「魅力的な広告対象視聴者(20代男女)」が流れる原因になっている(その反動がNHK紅白歌合戦のベテラン排除傾向につながっている)ように見え、そりゃあ高齢者を狙っていないスポーツもDAZN(Jリーグなど)とか、スポナビライブ(Bリーグなど)とか、hulu(巨人戦など)とか、パ・リーグTVなどに逃げちゃうよねと思いました。有料なのが普及的にどうかと思うのですが・・・。

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 28巻」が発売されました。今回の帯コメントは、江川太郎左衛門英龍の子孫の江川洋さん(42代当主・江川文庫代表理事)でした。江川太郎左衛門英龍は子孫のために奮闘した英雄扱いで取り上げられている人物ですので、彼の子孫が風雲児たちを読んで感動しないはずがないです。

28巻では、島津久光が京都経由で江戸に進軍する過程における騒動がメインです(この巻では京都まで)。歴史の教科書や大河ドラマでは全く重要視されないエピソードですが、この漫画では1巻以上使います。

忘れがちでしょうが島津久光は大名になった経験がないので参勤交代や宮中に上がる権利がないので、今で例えれば「橋下徹元大阪府知事の政治家経験ゼロの親が、自分が大阪府知事気取りで、大阪府警の警官を大量にひきつれてデモ行進をしたうえで、安倍晋三総理大臣に直接要求を突き付ける」ようなものです。当時としては無茶苦茶です。

そのうえで清河八郎が裏でプロパガンダにいそしみ、島津久光が倒幕に挙兵したとデトロイト・メタル・シティクラウザーさんの信者並みに尊王攘夷の志士が自分に都合よく解釈して集まってきたり、西郷隆盛や大久保利通が彼らや島津久光に振り回されて調整に忙殺されたりします。

風雲児たちから脱線しますが、インターネットの普及で、明治天皇の非公式の写真とか、幕末の市井の写真とか、江藤新平の梟首とか、昔はなかなか見られなかった画像が簡単に見られるようになり、そのひとつとして美人で知られていたのに史料が出回っていなかったシーボルトの孫のたかも簡単に見られるようになりました。この巻に何コマかでます(まだ子供でセリフなし)。

そのたかとのちに結婚する三瀬周三が医師なのにシーボルトの通訳をさせられた挙句に投獄されるという、蛮社の獄を彷彿させる残念なエピソードもありました。幕府は全く成長しておりません。

この巻の各章が雑誌に連載時に熊本地震があったのですが、今回の島津久光の上洛に徳川家康が配した熊本城が全く役に立っていなかったのですが、その15年後の西郷隆盛のときに役に立つことも説明されちゃっています。

このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思います。昨年おなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダムや3年B組金八先生第1シリーズと同期の昭和54年(1979年)で、オイラも途中参戦ですからねえ・・・。

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

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風雲児たち 幕末編 27巻 読了

こんばんは、今年のNHK大河ドラマは「真田丸」ですが、真田信繁は関東から関西までで移動して活躍した人だったため、栃木県佐野市の犬伏(広島カープの石井琢朗コーチの実家がある)で超重要場面があるので、佐野日大高校の近くに一瞬だけ住んでいた者としては楽しみな、チャリ通です。

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 27巻」が発売されました。今回の帯コメントは、現在産休中の女優・さんでした。この世代でもっとも有名な日本地理・歴史好き有名人で、26巻の記事「このレベルが登場しないと驚きません芸能人」に挙げたひとりが早速登場しました(ここに書いたくらいで採用してもらえるのであれば、補充は厚切りジェイソンさんを希望)。将来的にはNHK大河ドラマの主役かその配偶者の役をやる女優と思われますので、このマンガ的には良かったのでは?と思います

27巻では、西郷隆盛の鹿児島召喚、坂下門外の変、和宮の婚礼、西郷隆盛と島津久光の対面といったところがメインです。連載37年目でやっと幕末っぽくなってきました。おばあちゃんの時代と孫の時代では常識が異なる以上に、幕末と現代とでは常識が異なるのですが、風雲児たちでは教科書が教えてくれない「現代の非常識で、幕末時代の常識」がフザケながら入るので、「なんでそんなアホな行動をしたんじゃ!」の理由がわかりやすいです大橋訥庵の人生がコントとしてオモシロすぎるのですが、Wikipediaを含めてこんな表現は風雲児たちでしかできません。

参勤交代を日延べさせるために江戸の薩摩藩邸を自ら焼き払うという大胆すぎる政策には驚きました。

上野寛永寺の歴史については知っていたのですが、輪王寺宮家については初耳で、勉強になりました。

坂下門外の変は、教科書でもドラマでも桜田門外の変より印象が弱く、「安藤信正が襲われた」のナレーションだけで終わってしまうのですが、実際の事件内容やその影響まで説明されていて、納得がいきました

まあオイラも、これといった役職がなく、江戸や京都で有力者と交渉したわけではない島津久光が、なんで幕末のドラマで目立つのか謎でしょうがなかった(選挙に出たことがない国会議員の父が、自ら総理大臣のように振る舞うようなもの)のですが、西郷隆盛が代弁してくれたため、因縁をつけられてしまいました

このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思います。昨年おなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダムや3年B組金八先生と同期の昭和54年(1979年)で、オイラも途中参戦ですからねえ・・・。

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

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風雲児たち 幕末編 26巻 読了

こんばんは、2015年にもっともメディアに露出しているJリーグのフロントは、圧倒的にJ2・FC岐阜恩田聖敬社長(37歳)ですが、残念ながら理由はクラブの経営やトップチームの成績がどうのこうのではなく、社長自身が筋萎縮性側索硬化症 (ALS) を患いながら経営者を続けているということで露出があるということで注目を集めており、精力的に活動しているもののわずか1年前のご本人と比べるとものすごく病状が進行していて心配な、チャリ通です。

正直、ラモス監督の指導力は東京ヴェルディ監督時代にかなりの力不足が指摘されていたので、2015年の岐阜の成績も予想の範囲内でしたが、さすがに現在の恩田社長の状態でJ3降格は忍びないので、今年はJ2残留してほしいなあと思います

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 26巻」が発売されました。今回の帯コメントは、元ライブドア社長で現在はJリーグのアドバイザーも務めている堀江貴文さんでした。このマンガの帯コメント執筆者リストからすれば堀江さんクラスでは「普通レベル」になってしまうのが、すごいところです。今だったら、本木雅弘さん、渡辺謙さん、杏さん、タモリさん、マツコデラックスさん、又吉直樹さんあたりが帯コメントを書かないと、「風雲児たち 幕末編」の場合はもはや驚きません。堀江さんの「このマンガ中毒性高すぎ!」というのはおおむね同意ですね。

26巻では、和宮降嫁、文久遣欧使節団、長州藩関係といったところがメインです

日本史の教科書だと、「和宮降嫁で公武合体を推進して、江戸幕府と朝廷の関係が修復された」とか程度で終わってしまうのですが、同期は「3年B組金八先生」と「機動戦士ガンダム」(1979年)という「風雲児たち」は、明治維新を描くために関ヶ原の合戦(岐阜県)からスタートして、「10年前の○巻に描いていたあんなことが、今回の話を描くための伏線になっていたのね」ということがいくつもある「箇条書きではないドラマ」なので、和宮降嫁周辺のドラマが良く理解できました。テレビドラマが取り上げがちの天璋院派と和宮派による大奥のどーでもいい対立を省略したのも良いです(テレビの主力視聴者は世界のどこでもオバサマなので、どの局のドラマでもそっちに過度に走りがち)。

和宮降嫁については、徳川家茂の誓書を持ち帰るための逆算をしていた岩倉具視(加山雄三さんの先祖で、オイラが生まれた頃は500円札だった)のすごみがいかんなく発揮され、岐阜県の馬籠宿を舞台とした島崎藤村の「夜明け前」も読みたくなりました。

個人的には政治や戦争の話より、涙ぐましいまでに西洋の文化を求めた、解体新書、大黒屋光太夫、遣米使節などの話のほうが好きなので、福沢諭吉の再登場にほっこりしました。「明治言論界の二福」がこの巻で会っているところが素敵です。

ようするにISILやらタリバンやらと変わらなかった、当時の尊王攘夷の志士ですが、変換すると「長い歌」にされるので困る長井雅楽「航海遠略策」を、154ページから155ページの間で池上彰さんレベルに要約して説明し、その後のページで当時の評価を描いているところが、この巻のハイライトのひとつだと思います。

薄っぺらい2015年のNHK大河ドラマと比べると格段に面白いです。欲しい視聴者を考えて女性を主役に据えた年の大河ドラマの場合、江戸時代までの女性は資料が少ないにもかかわらず1年の長丁場なのでネタが少ないために、「あり得ないフィクションてんこ盛り」になってしまうので、面白くなくなりがちです(特に2011年の作品は秀逸なコントだった)。現代のノンフィクションドキュメントでさえ不都合なところを盛り込まないのですから、既に同じ時代を生きた人が世界のどこにもいない坂本龍馬のことを正しく書ける人がいるわけがありません。それを承知で時代劇は観るものですが、許容範囲を越えてしまうドラマをテレビ局も作りすぎですよね・・・。

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風雲児たち 幕末編 25巻 読了

こんばんは、20世紀だった子供のころに「機動戦士ガンダム」の再々々くらいの放送を見ていたのですが、「ガンタンクはガンダムよりトロくさい」という設定でした。21世紀になった今、相模原のJAXA関係の宇宙用ロボット展示を見たり、圏央道周辺がさがみロボット産業特区ということで2足歩行ロボットを見たりして思うのは、「現実はどう考えてもガンタンクがガンダムの数倍機敏で、デコボコ地面に対応出来なければおかしい」ということがわかり、そのタイミングでタウンニュースを読んでいたら、ガンダムの作者の富野由悠季さん(毒舌家で有名らしい)が「嘘八百のリアリズム」とか答えていて、タイミング良すぎと思った、チャリ通です。

まあ、今も昔も、東洋も西洋も、フィクションはむちゃくちゃですね・・・。それと千葉県にも無料地域情報紙はあるのですが、すべて湘南経済新聞のような「広報誌」なので全く読みごたえがなく、市町村政治や社会も扱っている神奈川県の「タウンニュース」はすごいなあと思いました。

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 25巻」が発売されました。今回の帯コメントは、俳優の井浦新さんでした。作品ごとに見た目が大きく変わるのと、美術や工芸に強いというイメージの役者さんですが、帯コメントで登場したのは意外でした。

25巻では、ロシア軍艦対馬占領事件、第一次東禅寺事件、引き続き関鉄之介が逃亡中といったところがメインです。結構な面白人生を歩み、この後の巻にもカメオ出演程度すると思われるローレンス・オリファントがいい味を出しすぎていて、25巻のマスコットキャラクター的存在になっています。ヤマトフもアレですが・・・。

対馬占領の件は、ロシアを中国や韓国に置き換えれば現代にもありうる話で、人間は科学は進歩しても政治は進歩しないのだなあと思いました。

当時のイギリス公使館であった高輪東禅寺現存しているのですが、港区民以外で行ったことがある人はマニアだと思います・・・。ただ今回の対馬の件や東禅寺の件は、当時の社会情勢を説明する上でとてもわかりやすい事例で、考えさせられました。こういう話に限って教科書では説明されませんよね・・・

このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思います。今回おなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダムと同期の昭和54年(1979年)で、オイラも途中参戦ですからねえ・・・。

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

オープニングで歌っている曲の歌詞が断片的にしか聞き取れない問題は、テレビを字幕放送に切り替えれば歌詞がわかる(内容は寅次郎の辞世)という解決策がわかった、2015年のNHK大河ドラマの「花燃ゆ」に登場する久坂玄瑞の若いころについての説明もあります。「花燃ゆ」は吉田松陰など主役級に主役をさせるのではなく、それを支えた女性を主役にさせるという、女性視聴者にこびたややっこしい描き方なのが、ドラマを微妙にしていると思いますね。まあ今まで大河ドラマが100%史実通り書かれたことがなく、そもそも本人とともに過ごした作者や役者がいない以上、史実を完全に再現できるわけがないのですが、中には思い入れたっぷりでドラマを史実と思っちゃう人もいるので、大変ですよね・・・。

大河ドラマを誘致するとご当地は期間限定テーマパークみたいになって、現実的に大きなオカネも動きますし、責任重大です。「風雲児たち 幕末編」には波及効果はあるのでしょうか?。一代記ではない分大河ドラマを越えているのですが・・・。

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風雲児たち 幕末編 24巻 読了

こんばんは、ここ数年大相撲名古屋場所が終わると、今年の高砂部屋の平塚合宿がいつなのかを検索して、当ブログにたどり着く人がちらほらいらっしゃいますが、高砂部屋の掲示板によると2014年は8月22日(金)、23日(土)、24日(日)だそうですので、ここに書いておく、チャリ通です。

というか、湘南高砂部屋後援会(湘南ベルマーレサポートコーポレーション)が正式に発表すればいいだけ話なので、こちらの手を煩わせないでほしいものです。名古屋場所では平塚市出身の幕下の朝弁慶関が十両を狙える位置だったそうですが、残念ながら負け越してしまったそうです。秋場所、九州場所と勝ち越して、新年を関取で迎えられるよう、がんばってください。2014年8月24日(日)は同じ平塚市総合公園で、湘南ベルマーレ対ジュビロ磐田戦が平塚市民デーとして開催されますので、ちゃんこ販売でもあればよいなあと思います

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 24巻」が発売されました。今回の帯コメントは、同志社大学教授の竹内オサムさんでした。漫画を研究されている方とのことです。この巻の途中で第150回を迎えており、幕末編連載150回記念特集も含まれております(著者インタビュー、人気投票など)。

24巻では、関鉄之介が薩摩に入国できず、徳川斉昭が絶妙すぎるタイミングで亡くなり、安政の大獄の処分が解除され、鳩居堂が閉鎖され、堀利煕が切腹し、ヒュースケンが暗殺され、小笠原や対馬の領土問題が発生します。この漫画では、「江戸幕府崩壊までの政治や事件の話」「尊王攘夷という思想の支持に至った経緯」「最終的に大村益次郎による西洋式兵法につながる、約百年におよぶ西洋の知識の入手」などがメインテーマになっており、オイラとしては断然、解体新書・大黒屋光太夫・蛮社の獄などが関わる「西洋知識の入手に関するストーリー」が好きですが、今回は扱われておりません。

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

この巻の時代は、のちに坂下門外の変で負傷する安藤信正が老中の時代なのですが、彼の領地は現在の福島県いわき市なのですよね。のちの会津藩陥落の頃に彼らも明治政府軍と戦って、降伏しております。現在の福島県は原発廃炉と戦っており、現在同様、安藤信正も難儀をしております。

外国とどう付き合うかで、迷走しているのが、24巻かなあと思います。幕藩体制も矛盾が多くて大変です。

今年のNHK大河ドラマの主役である黒田官兵衛を表現するには、親子で攻めに行った朝鮮出兵について描くことを避けて通れないはずなのですが、現在の日韓・日朝関係を考慮すると、これが無駄にナショナリズムをあおることになりそうで、ちょっと心配です。この巻の対馬に関しての回も、相手は韓国・北朝鮮ではなくロシアですが、対馬についても現代の韓国がちょっかいを出してきていて、ちょっと気をつけてほしいなあと思います。まあ過去のみなもと太郎さんの傾向からして心配しておりませんが・・・。

話はそれるのですが、ネトウヨっていうひとは、日本人も外人も、おそらく21世紀なのに語学が出来ないなどの理由で外国人と直接コミュニケーションしたことがない、残念な人たちなのだろうなあと思います(朴大統領は外国語ができますが話し合いに応じないので、この場合はコミュニケーションが取れない人という扱いになります)。英語でですけど、日々外人とコミュニケーションをとっていると、ナショナリズムな話をすると、まとまるものもまとまりませんので、オイラだけでなく、相手も避けますもん、そういうの・・・。普段からそうしていれば、ネットでもそういう話題にはなりませんよ。避けないとウクライナとか、中東とかみたいになっちゃって、誰も正義ではなくなりますから・・・。百歩譲って資源の取り分の話し合いならともかく、前の世代の権利を主張するイスラエルとか韓国とかは、日本のほうも含めてキリがないと思います。

とりあえず、幕末の対馬が大変だったということを知ったのは、この巻を読んだ収穫でした。

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