藤沢市藤澤浮世絵館
こんばんは、「宣伝広告費ゼロでバズられ狙い」でおなじみの湘南クッキーの自動販売機に「しょうにゃん」というキャラクター(ハローキティやひこにゃんではないしそうにゃんでもない)が付くようになりましたが、そこまでするなら「しょうにゃん」をかたどったクッキーを販売すればいいのにと思った、チャリ通です。
福島戦の日は朝から藤沢市藤澤浮世絵館(ふじさわしふじさわうきよえかん)に立ち寄っておりました。
浮世絵は18世紀・19世紀に長崎・オランダ経由で欧米にもコレクターがいて世界にも知られている美術品ですが、肉筆浮世絵を除いたほとんどの浮世絵が版画という「印刷物」なので同じ作品が数枚から数百枚残っていることがあります(当時の印刷技術の関係でコンディションは微妙に異なる)。ホンモノがたくさんあるので日本各地に浮世絵の美術館があります。藤沢山無量光院清浄光寺(遊行寺のこと)、藤沢山から名づけた東海道藤沢宿、江ノ島を描いた浮世絵が多数あったことから、藤沢市役所でも藤沢や東海道に関係する作品を日本大学元総長の呉文炳から譲り受けたコレクションをベースに収集していて、その成果として「藤沢市藤澤浮世絵館」を2016年に開設しました。湘南ベルマーレホームタウン内では平塚市美術館、茅ヶ崎市美術館についで3番目の公立美術館です。
工場群が撤退したあとに大型商業施設とマンションが建ったので、9位:茅ヶ崎駅を上回ってベルマーレホームタウン内乗車人員数7位:平塚駅に迫っている、8位:辻堂駅の北口にあります(1位:藤沢駅・2位:小田原駅・3位:湘南台駅・4位:大船駅・5位:本厚木駅・6位:鎌倉駅で、単一鉄道会社の茅ヶ崎駅は乗り換えがカウントされず、鉄道会社の多い小田原駅は乗り換えで多めにカウントされます)。ベルマーレ戦で平塚駅に行くと神奈川県らしくない年齢層の高さを感じますが、辻堂駅や先日の開成駅にいくと幼児から三十代が多くて神奈川県らしい感じがします。
テラスモール湘南の横を抜けてJ:COM湘南に向かって歩くと途中にある、ココテラス湘南の7階に藤沢市藤澤浮世絵館が入っています。辻堂駅から歩いて5分程度でしょうか。J:COM湘南では湘南ベルマーレ応援番組「みんなのベルマーレ」の公開放送を行っておりますし、各種スクールや体育教室が共同入居しているココテラス湘南の1階には子供向けスポーツクラブの「湘南ベルマーレKidsBase ZERO」が入居しておりますので、このあたりも平塚並みのベルマーレタウンです。藤沢市藤澤浮世絵館自体には駐車場がないので、近隣の駐車場を利用してください。
ココテラス湘南の6階には、姉妹施設である「藤沢市アートスペース」で、この日はよくわからない前衛芸術が無料展示されていました。
そして7階の藤沢市藤澤浮世絵館に入りましたが、美術館というよりも「オフィスビルのフロア」というような感じで、入場は無料です。
展示室は照明焼けを防ぐために暗めになっております。「浮世絵、しかも風景画、さらに言えば東海道と藤沢」にこだわったコレクションですので、無料もしょうがないかなあという展示数でした(浮世絵には美人絵・役者絵・相撲絵・妖怪画・春画などジャンルがたくさんある)。しかし無料でこの展示内容でしたら満足です。初代歌川広重(永谷園でおなじみ)や二代目歌川広重の東海道五十三次、東海道五十三次の双六、小栗判官、藤沢宿や江ノ島の浮世絵がメインで、この日は企画展として葛飾北斎の浮世絵もありました。小栗判官の話ということは野上冴子の声の人(オイラより上の世代的には森雪の声の人)が詳しそうです。
コレクションは全品を公開しているのではなく入れ替えを行っております。前回が「江戸から大井川」だったので今回は「大井川から京都」の東海道五十三次でした。東京・川崎・横浜・湘南・沼津・清水・藤枝・磐田・名古屋・京都サポーターにとっては立ち寄ると勉強になるかもしれません。
なんと土日祝日の午後は「浮世絵摺り師体験」が大人も子供も無料で出来るそうで、復元版木による多色摺りを体験できるそうですが、福島戦があったので断念しました。これは楽しそうなのでまた行かねばと思いました。この日は藤沢宿や江ノ島の浮世絵を拡大コピーしたポスターを無料提供していました。
ちょっとした蔵書も公開していて、レクチャールームで勉強会も実施され、「東海道五十三次の双六のコピーとサイコロや駒のセット」などのグッズを少しだけ販売していて、浮世絵が好きな人にとっては大変すばらしい施設だと思います。立派な平塚市美術館もいいですが、こういう無料美術館が家の近所にあるのもいいなあと思いました。
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