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風雲児たち 幕末編 29巻 読了

こんばんは、年始に週刊少年マガジン、週刊少年サンデー、週刊少年チャンピオンが発行100万部割れをしていることを話題にしました(既にマンガ以外を含めたコンビニの雑誌コーナーは1990年代の半分以下のサイズになっているのですが、そうでなかったとしても全国展開なのに100万部に満たないのであれば、この3誌が明治カールのようにコンビニで取り扱わなくなるのは時間の問題な部数)が、能田達規さんも「ぺろり!スタグル旅」でネットに直接作品を載せているということで、昭和の映画俳優がテレビに進出したような大転換がまさに今起こっているのだろうなあと思う、チャリ通です。まあなんでもスマホなうえで、紙媒体を買うにしてもネット通販が多い時代ですからね・・・。

なお愛媛出身で愛媛サポーターの能田達規さんは、千葉県で活動している漫画家なのでこの作品では愛媛ではなく千葉が採用されております。前にも書きましたが、国内どこでも1本で行けるのは首都圏と京阪神在住の特権であり、松本・愛媛・長崎あたりを起点と終点とする遠征ですと、グルメよりも移動方法のほうがドラマにならないとおかしいので、オイラが編集者であっても首都圏か京阪神在住という設定を提案します。千葉サポーターが全国のスタジアムに行ったことがあると言うのと、愛媛サポーターが全国のスタジアムに行ったことがあると言うのは、重みが全く違います。

テレビ番組も劣化のないデジタルコンテンツ化されてハードディスクに保存する時代になったので、ウチでは「ライブでないコンテンツ(ドラマなど)」は原則録画で、観てすぐ消します。「おんな城主 直虎」など各放送局ドラマの視聴率が低い(テレビ朝日の2時間ドラマも土曜21時を追われる)そうですが、統計学に基づいたサンプルが全体を説明できる確率論が正しいのは学校でやりましたが、ネットでやれば全アクセスのログが手に入る時代に、テレビはサンプル調査で対抗とか、録画は対象外とか、広告出稿主から考えればテレビよりネットのほうが依頼しやすいですよね・・・。

先月末に、半年ごとのマンガ購入である「風雲児たち 幕末編 29巻」が発売されました。今回の帯コメントは徳川恒孝さん(徳川宗家第18代当主)の長男である徳川家広さんでした。奥様がベトナム人で今も子供がいないということで、徳川侯爵家、徳川将軍家の直系である徳川宗家第20代当主(初代から15代は征夷大将軍)はどうするの?とかつてニュースになったかたです(親戚から養子が入るのでしょう)。この件は風雲児たち本編と関係がないですが、家柄が良すぎるのもいろいろ大変ですね。

29巻では、まるまる1巻使って寺田屋事件が取り扱われます。伏見の旅館寺田屋では「1862年の薩摩藩士らの同志討ち」と、「1866年の坂本龍馬襲撃事件」が発生しているのですが、今回は前者です。後者はおりょうさんが風呂から裸で出てきたり、ただでさえ人気の坂本龍馬が最新のピストルで対抗するという劇的なものなので、小説化・ドラマ化するといつも大々的に取り扱われるシーンなのですが、今回の前者は有名人が直接切りあいをしないので、「ナレーションだけ」とか「十秒くらいのイメージシーンだけ」で済まされてしまいがちです。なおこの漫画でも1866年の寺田屋と今の寺田屋とは別の建物という説を採用しています(鳥羽伏見の戦いで燃えたらしいが、現在の所有者は「幕末当時の建物のまま」と主張している)。

しかし第29巻では、省略されがちな事件を2時間以上の映画1本のように詳細まで「ひとりひとり」を描写していて、1862年の同志討ち(時期尚早なクーデターを起こそうとした一派を粛清)がよくわかりました。わりとおすすめな巻です(あまりにも長いので、1巻でそこそこまとまっているところから読み始めるのもアリなのです)。

現在、イスラム原理主義組織は民族の勉強会のようなものからスタートして、その結果武装して対抗しようという結論になり、複数の組織が欧米やイスラム教内の他宗派・他民族を相手にテロを起こしておりますが、まあ幕末日本もこれと同じような状態だったのでしょうね。日本はこのあと成功しましたけど、中東はイスラム教内のスンニ派 対 シーア派や他民族との争いだけでもぐっちゃぐっちゃな上に「欧米の発展むかつく」が加味されているので、日本はここまで複雑じゃなくてよかったなあと思います

このマンガを読むメリットは、歴史を箇条書きではなく体系的に説明し、しかも大河ドラマのような一代記ではなく百年単位で世代をつなげて説明するのが、素晴らしいと思いますおなじリイド社より「風雲児たちガイドブック 解体新書」という解説本も別途発売されました。第1話が機動戦士ガンダム(「まんがはじめて物語」に視聴率で敗れて打ち切り)・テレビ朝日版ドラえもん・3年B組金八先生第1シリーズと同期の昭和54年(1979年/ガッチャマン・宇宙戦艦ヤマト・銀河鉄道999・ルパン三世第2シリーズが現役で放送中で、1月までヤッターマンもやっていたというなかなかレジェンドな年)で、オイラも途中参戦(読者の中では若手)ですからねえ・・・。作者は70歳になりました・・・

明治政府成立に近づくほど、複数のストーリーが同時進行で進むのに、物語としてはひとつずつ説明しなければいけないため、「最新巻を読むために、以前の巻を復習用に手元に置いておかなければいけない」ところが厳しいのですが、こればかりはしょうがないです。歴史も結局ひとりひとりのドラマをつなげたもの(このマンガはチャカしていて、中には名誉毀損気味な描かれ方のひともいるけど・・・)ですから、センター試験の日本史のような箇条書き的なものではなく、面白いものだと思います。

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