第96回天皇杯4回戦 柏vs湘南 戦
こんばんは、アメリカ合衆国の次期大統領が、議員や州知事などの政治家経験のないドナルドトランプさんになったそうで、たぶん無理な公約的にも大丈夫かなあと思う、チャリ通です。今年はイギリスのEU離脱決定もありましたが、極端なことをいう人が勝っちゃう傾向がありますね。
先週末は全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016の1次ラウンドも開催され、ヴィアティン三重、三菱自動車水島FC、FC今治、鈴鹿アンリミテッドFCが、2週間後に市原で開催される決勝ラウンドに進出したそうですが、元JFLの三菱自動車水島FCがJFL昇格を拒否したそうで、3チームで2枠を争うことになり、三重県から初の現行JFLチーム誕生が決まったようです。まあ今年の三菱自動車の不祥事を考えれば、最低1億円はかかる全国リーグなんて無理でしょうし・・・。あと2017年の愛媛国体による強化体制を前提としているFC今治が、既に愛媛FCがあるうえで5年後も全国リーグに参入できる経営体制なのかも疑問ですが・・・。
11月12日(土)は、日立柏サッカー場で13時キックオフの、天皇杯4回戦 柏レイソル戦でした。2回戦から登場の湘南ベルマーレは、2回戦で山梨学院大学オリオンズ、3回戦で徳島ヴォルティスを倒しております。2016年のJ1リーグ戦では、1stステージの柏での試合が1対1の引き分け、2ndステージの平塚での試合が0対0の引き分けと、柏とは今年は勝負がついておらず、この試合で決着をつけることになります。準々決勝進出で賞金1,000万円以上も発生します。天気は快晴で常に20℃を超えており、日焼け注意の日でした。
J1リーグでは年間17位で、2017年のJ2リーグ参戦が決定した湘南ベルマーレですが、「高い位置でボール奪取できないセントラルMFやDF周辺の選手のために、湘南スタイルに固執しすぎたFWなどがDFのあたりまで戻って守備をしてしまうので、得点をする人が前線にいない」という弱点が3月から10月まで解決できないままでした。しかし、FWにジネイ選手や山田選手などを起用してまずFWの仕事をする人を入れて、そのうえで4バックと3バックを選ぶなど固執をしない流動的な修正をいくつかし、さらに昨年の主力である菊地俊介選手が怪我から戻ってきたことで、10月末から得点できるようになって、天皇杯4回戦を迎えました。
リーグ戦全日程終了ということもあり、両軍ともほぼ主力が出場しました。柏は元湘南の武富選手が先発、中川選手がベンチスタートでした。
DF→MF→FWと、「細かくパスをつないで攻めないと死んじゃう病」という持病を近年患っている柏さんは、この日も持病の症状が出て、FW登録者、特にクリスティアーノ選手まではシュートの心配がありませんでした。バルセロナやマンチェスターユナイテッド、さらに鹿島アントラーズでさえ、パスサッカーだけでなく、カウンター、ロングボール、ドリブル個人技、セットプレーなどから組み合わせて最適解を導き出しているのに、根っからの曲芸主義も度が過ぎているなあと思います。きっと「ペナルティエリア内で味方FWにパスをつないだら、ポイント2倍」とかの査定なのでしょう。予定調和は守らないほうの中川寛斗選手が先発でなかったのは助かりました。柏ユース出身者は優秀だとは思うのですが、毎年同じような柏っぽい選手ばかり昇格という欠点(だから特徴が必要なA代表にあまり選ばれない)もあるので、パスしか選択しません。「とにかく競り合いにだけは強い高身長選手」ですとか、「ボール奪取だけはうまい」とか、「下手だけど走りはすごい」のタイプが、柏の育成からプロになったという話は聞きませんし・・・。柏に競るタイプのFWがいないので、石川俊輝選手をDFで起用できました。
前半は柏が一方的に攻めていて、湘南ペナルティエリアまで侵入してきた柏左サイドバック輪湖直樹選手を奈良輪雄太選手が手が出せず、シュートを決められます。ペナルティエリアまで侵入しているのですから、ボール奪取に行って欲しかったところです。
しかし後半になると柏の戦術に慣れてきた湘南が反撃をします。三竿雄斗選手のフリーキックを藤田征也選手ではなくアンドレバイア選手が折り返して、ジネイ選手が押し込んで、同点とします。
さらに湘南のほうが、まさかの細かいパスをつなぎまくって、柏在籍経験のある髙山薫選手が逆転弾を決めます。
逆転されたのであせって前がかりになった柏に対して、長谷川アーリアジャスール選手のカウンターに、大槻周平選手が合わせてダメ押し。湘南ベルマーレが勝利しました。
セットプレー、パスサッカー、カウンターと、野菜も含めてバランス良く食べましょうというお母さんも納得(?)のサッカーで、柏の得点も含めて4点とも湘南側ゴールでしたので、観客の満足度も高かったのではないかと思います。あと勝ち点4だけ稼げばJ1に残留できたことを考えると、どうしてこれを9月下旬の福岡戦や磐田戦などあと1ヶ月早く出来なかったのかと思うのですが、結果が出てしまったのでしょうがないです。梶川裕嗣選手がGKで先発するようになって勝ちまくっているので、来年に生かしてほしいです。
今年は柏に勝ったと言えるうえで、昨年も柏に勝っているので、そろそろ柏レイソルは湘南ベルマーレに苦手意識が出ると思います。
次の準々決勝は12月24日(土)に大宮アルディージャと対戦します。会場とキックオフ時刻は11月15日(火)時点で未定です。大宮にはしばらく勝っていないので苦手な相手になるのですが、先日のアウェイ大宮戦に多少反撃出来ていたので、以前よりは期待できると思います。
Jリーグチャンピオンシップ、J1プレーオフ、J2J3入替戦、クラブワールドカップなどがある関係で、6週間も間が空きます。その間の調整はどうなるのだろうと思っていたところ、12月上旬にベトナムで開催されるBTVカップ2016に出場することが発表されました。大会のレベルはわからないのですが、海外での試合を経験することは選手にとって良いことだと思います。感謝の集いのある11月19日(土)から26日(土)までの1週間のオフが、妻子のいる選手が家族を南の島か、温泉旅館か、欧州サッカー観戦旅行かなどで家族サービスをする事実上のバカンス期間で、BTVカップと天皇杯をプレーしたあとで、正月休みという名の2週間程度の、合間に地元の初蹴りや同僚結婚式がある自主トレ期間を経て、2017年シーズンとなるのでしょう。選手の皆様は大変だと思いますが、やりがいはあると思いますので、頑張ってほしいと思います。
サポーター側にとっての6週間は、湘南ベルマーレユースの神奈川県1部リーグ優勝争いの試合があり、Fリーグ湘南ベルマーレのホームゲームも多く、猪狩さんの湘南国際マラソンも12月4日(日)、湘南バイシクルフェス2016は12月10日(土)にあるで、シーズン真っ盛り並みにイベントはあります。
もっとも天皇杯準々決勝まで楽しみに待てるのは契約がある選手で、移籍しなければいけない選手にとっては就職活動で大変な時期だと思います。入った人数だけ出ていく人数がいる世界なので、退団を偽善的に悲しむのであれば先に新加入選手発表を全力で拒否しないと筋が通りません。契約満了については選手会との申し合わせで該当者には既に通知済みで、感謝の集い前後で発表されると思います。ベルマーレOBは近年次のクラブでも活躍している人が多いので、退団と同時にオファーを受ける人も多いようですので、いい結果につながればいいと思います。
| 固定リンク
« 2016プレナスなでしこリーグ2部・チャレンジリーグ入替戦 第1戦 大和シルフィードvsFC吉備国際大学シャルム 戦 | トップページ | 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016 決勝ラウンド 第2日目 »
「湘南ベルマーレ」カテゴリの記事
- 8月7日(水)はJリーグYBCルヴァンカップ/CONMEBOLスダメリカーナ 王者決定戦(2019.07.30)
- 来月は天気がいいと良いなあ(2019.07.29)
- Fリーグ2019/2020 ディビジョン1 第3節 湘南vsFリーグ選抜 戦(2019.06.08)
- 国際大会真っ只中のベルマーレ(2019.06.10)
- 次の土日祝の神奈川県内ゲームは6月30日(日)セレッソ戦(2019.05.14)
「Jリーグと各クラブ」カテゴリの記事
- 明治安田生命J1リーグ 2019 第10節 湘南vs名古屋 戦(2019.05.06)
- JリーグYBCルヴァンカップ 2018 決勝 湘南vs横浜F・マリノス 戦(2018.10.28)
- JリーグYBCルヴァンカップ 2018 準決勝 第1戦 柏vs湘南 戦(2018.10.12)
- 明治安田生命J1リーグ 2018 第27節 湘南vsセレッソ大阪 戦(2018.09.28)
- 明治安田生命J3リーグ 2018 第23節 FC東京U-23vs相模原 戦/明治安田生命J2リーグ 2018 第33節 千葉vs福岡 戦(2018.09.17)
「観戦感想文2014-2016」カテゴリの記事
- 全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2016 決勝ラウンド 第2日目(2016.11.27)
- 2016プレナスなでしこリーグ2部・チャレンジリーグ入替戦 第1戦 大和シルフィードvsFC吉備国際大学シャルム 戦(2016.11.14)
- 第96回天皇杯4回戦 柏vs湘南 戦(2016.11.15)
- 明治安田生命J3リーグ 2016 第27節 栃木vs富山 戦(2016.10.31)
- 明治安田生命J1リーグ 2016 2ndステージ 第16節 湘南vs甲府 戦(2016.11.02)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
もはやクリスマスイブになんのロマンチックな想いもないので、NACK行くつもりです。天気良ければ当然自転車で。
基本は「湘南頑張れ江坂頑張れ」になりますが。
今日は保土ヶ谷でチャレンジャーズの関東二部昇格がかかった大一番です。
今や唯一の「ザスパ草津」を冠するチーム、去年もここで敗退しているのでぜひ勝ち上がってほしいところです。
(「菊池大介(前所属:ザスパ草津)」みたいな感じですね)
投稿: ただもの | 2016年11月19日 (土) 08時02分
ただものさん、コメントありがとうございます。
ああ、12月23日が金曜日なので今年は準々決勝のあたりが3連休でしたね。
大宮は泉澤仁選手や江坂任選手など、24歳から26歳くらいの選手をうまく起用できて、2015年J2優勝や2016年のJ1年間5位と、外人に大金を投じただけの2015年J2・2位の磐田とは大違いの、いいクラブになったと思います。
「前所属がザスパ草津の選手」が「湘南の菊池大介選手」と、鈴木一朗選手も所属している「盛岡の林勇介選手」のみだそうですが、湘南が菊池大介選手と再契約できればいいのですが・・・。どうなるかわかりません。
ザスパ草津チャレンジャーズの件は、来年頑張りましょう。
投稿: チャリ通 | 2016年11月19日 (土) 19時43分