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JFL 2013 第34節 町田vs相模原 戦

こんにちは、今年のJ2はガンバ大阪がビジターの多くで動員1万人越えを達成したということに驚いた、チャリ通です。ガンバはただの元J1クラブではなくて、遠藤保仁選手など現役日本代表主力選手がいたというのが大きいですね。ベルマーレ、ジュビロ、トリニータにその代役は荷が重いです。

ガイナーレ鳥取もガンバ戦でクラブ史上初の1万人動員を達成したということで、これでJ2以上の全クラブ(フリューゲルスを含め、ゼルビアを除く)が有料ホームゲームで1万人動員を達成したことになります。このほかJFLの讃岐・金沢・琉球、なでしこのINACとベレーザ、さらに早大ア式蹴球部と慶大ソッカー部が早慶サッカー定期戦で、あわせて48チームも有料1万人動員を達成した経験があるそうで、すごいなあと思うことと、これからJ2昇格を競う長野・町田・相模原は絶対に広告出稿主や金融機関から「ベスト48にも入っていないのにプロ選手がいるの?」とつつかれているのだろうなあと思いました。

先週末はFC東京戦の翌日も、味の素スタジアムに行きました(飛田給に臨時停車をしないのが不便)。ただし、陸上競技サブグラウンドである西競技場のほうです。メインの味の素スタジアムは、宮本恒靖さんをゲストに迎えて子供を対象にしたサッカー大会が天然芝で行われており、子供と父兄をあわせて西競技場よりはるかに動員があるようにみえました(ペスカドーラが協力していた)。

この日はJFL最終戦の町田対相模原戦(町田主催)でした。町田市立陸上競技場が工事をしなければならないということで、Wikipediaによると定員2,800名のスタジアムで試合をすることになりました。特別に鳴り物を使ってよいということから、やっぱりダメっていうことになったらしいです。というかこんなに住宅が近いのであれば、鳴り物は難しいでしょう。略称の「味スタ西」は「味フィ西(西が丘のこと)」との区別が困難なので、名称変更をお願いしたいところです。

ご存じのとおり、相模原には元ベルマーレの佐野裕哉、森谷佳祐、小澤雄希、菅野哲也選手が在籍しており、この試合では怪我や出場停止もなく、全員が先発出場しました。とりあえず鈴木選手が多すぎで、「町田の鈴木孝司選手の兄は誰?」という4択クイズが可能です(正解は途中出場した鈴木将也選手)。

町田については開幕の福島戦相模原については15節のYSCC戦以来で、ともに今シーズン2試合目の観戦になります。町田については意味不明な戦術でしたし監督が変わったので参考になりませんが、相模原については前の試合で傾向がつかめておりました。

関東リーグではファビオ選手(現マリノス)だけで守って残りの選手で攻撃という「マンガ並みに珍妙だけど、それが出来てしまう」ものでしたが、JFLの今は特別な戦術ではなくオーソドックスなもので、「右サイドMFの菅野哲也選手がドリブルで相手をひきつけておいて、FWにパスをする」というものでした。相模原では「あの佐野裕哉選手が走っている」という衝撃的な光景も見られます。

素人でも実際に観に行くことで相模原の傾向がわかるのですが、町田駅からだと野津田公園より近い麻溝公園にさえもゼルビアは偵察に行かないのか、3-5-2システムでサイドの守備が薄く、さらに相模原の菅野選手、天野選手と対面する町田の阿部選手が棒立ちで役に立っておらず、もう完全に町田の戦術ミスでした(その後阿部選手は引退を表明)。町田はよく2分間も間失点をせずに持ちこたえたと思います。

町田については、昨年春の平塚での試合とほとんど同じような戦いをJFLでも行っていて、「後ろ5人だけがサッカーをして、前5人は守備をするフリだけのジョギング」というものでした。昨年平塚の試合でジョギングだけをしていた勝又選手は、移籍した栃木で普通のプレーを要求されて出来なかったため、試合に出られません(つまりかつての前園選手状態)が、まあこれが「町田のサッカー」なのかもしれません。元Jリーガーである相模原の御給匠選手と、同じポジションで町田でしかプレー経験のない鈴木孝司選手とを比べれば、ものすごくプレーに違いがありました。そりゃあ、守備免除なら得点も増えますよね。

まあこんな感じの試合ですので、正直関東大学1部リーグの国士舘大学(ゼルビアより先に町田を本拠地としてJFLに参戦したものの、不祥事で撤退)の一軍のほうがレベルが高いかもしれないなあと思いました。相模原にも関東大学2部リーグの青山学院大学(淵野辺)があり、さらに法政大学が校舎が町田でサッカー部が相模原にあるので、もしゼルビアやSC相模原が大学並みに選手を4年以上所属できなくなったら、大学サッカーのほうがよっぽど地域密着で、競技レベルも高いということになると思います(特に地元選手率でSC相模原に負けているゼルビア)。

両クラブともJ3に参入することが決まっておりますが、J2以上40クラブに所属する選手ですでに1,000人以上いるわけですから、「それにもあぶれてしまった選手だけど、入場料はしっかり徴収する」ということに対する「理由づけ」をしなければいけないと思います。J2で集客に苦しむクラブに限ってここで「地元だから応援」とかを言いだして失敗しまくっておりますから・・・(取引先からすれば「地元だから」は当然過ぎて、理由にカウントしないため)。そのためにJ3クラブは是が非でも大学サッカー越えをしなければいけないでしょう。J2から選手を借りまくる必要があるかもしれません。

試合は後半にも自由に泳がされていた菅野選手が得点して2点差としたものの、途中出場の町田JFC→ヴェルディユース出身の齋藤翔太選手が追撃ゴールを決めました

しかし相模原が何とか逃げ切り、ブログやツィッターで職場ネタが多い相模原が、全員プロの町田を抜いてJFL3位になりました

町田 1-2 相模原

まあ半年もたっているのにいまだに「監督代行」で済ませて責任を逃れているという格好悪さで、さらに監督の戦績を下回る監督代行の成績というのは、今年も例年のゼルビアらしいグダグダぶりだったと思います。この試合は3,421人の動員で、町田方式で動員を増やしたカマタマーレ讃岐をかわして、辛くもJFL観客動員1位だけ町田は守りましたが、消防法違反で調布市から警告を受けることになるでしょう。

2014年からJ3が創設され、現在入替戦を戦っている鳥取と讃岐の敗者ほかに、長野・相模原・町田・秋田・福島・YSCC・金沢・藤枝・琉球が決まっていて、残りは22歳以下の選抜チームと、盛岡になるらしいです。村松大輔選手が出場したロンドンオリンピックの代表選手の傾向を見ると、J2のベンチ入り選手に断られた場合は、ベンチ外選手ではなく大学生が代表候補になっておりましたので、運用方法がわからないのですが、おそらくJ3に行く選抜チームの選手は「現時点ではオリンピック無関係の選手」が多くなると思います。手倉森監督ではなく、川崎の高畠勉さんが指揮をとるそうですし・・・。

関西以西が2クラブという東日本に偏ったJ3初年度は、正直よくわからないクラブが多いのですが、2015年に新幹線の「新青森-新函館」間と「長野-金沢」間が開通するので、地元以外からは採算が取れないと予想されてしまっているこの区間の新幹線を盛り上げるために、「Jリーグ、bjリーグ、BCリーグのアウェイ観戦」の活用を考えている人たちが出ると思われ、「群馬・長野・富山・金沢が、2015年に揃ってJ2参戦」という目標を、地元で立てる人が出ると思います。長野と金沢は2014年中に昇格しなければいけないので、資金を集めやすいのではないでしょうか?。

相模原は町田と違って普通の経営戦略をとってくるので脅威なので、町田には相模原を何とかしていただきたいものです。ついでに言えばベルマーレの西の商圏は東伊豆の熱海市や伊東市のあたりまでと勝手に思っているのですが、沼津にJ3クラブが出来てしまうと、サッカー、フットサルともそちらに奪われそうで、厄介です。ただ、3クラブともJ1スタジアムにするには数十億円のスタジアム投資が必要なので、ベルマーレがJ1いれば何とかなりそうです

それを踏まえて、来シーズン開幕前に市長選挙がある町田で、そろそろ法に触れない範囲で選挙活動に入るかなあと思いましたが、出てきたのは野津田公園改修計画でした。ざっと見たところ、グラウンド兼駐車場がちょっとだけ増える以外はJリーグ興行に関係なさそうな施設を建てるようなので、もめるわりには集客につながらないように見受けられるのですが、大丈夫なのでしょうか?。中央大学周辺を筆頭に、多摩市と町田市は「山崩しの見本市」だった過去がある関係で、他市では考えられないくらい自然保護団体が強いですから・・・(小田急多摩線の延伸や「平成狸合戦ぽんぽこ」にも影響を与えている)。

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コメント

 ガンバ戦で8千人に届かなかったザスパの1万人動員はJFL時代だけですがね……。
 2015年にJ3からの昇格組と戦えるように、来年は残留の心配をしないですむシーズンになってほしいものです。

投稿: ただもの | 2013年11月30日 (土) 22時21分

味スタ西はバルサU-12の試合で行ったがわかりにくい。話しは逸れるがバルサU-12は半端なかった。ゼルビアの迷走はアルディレスを監督にした時から始まってる。JFL降格して勝又北井ディミッチ崇文が移籍しヴェルディから使えない選手の補強しかしてないと勝てるわけない。秋田を監督にしたりフロントが迷走してる。相模原は照明はない屋根もないが町田よりは立派なスタジアムはあるし選手の補強も無理してないし何故だかわからないがブラジル人選手の補強もある。代表の望月のコネだろうがこのチームは良くも悪くも望月次第。町田ー相模原の試合を観に行こうとしたが味スタ西ということで止めた。相模原の試合は麻溝で観てるしゼルビアの試合を味スタ西まで観に行く価値もない。来年J3が始まるが選手の殆どは働きながらでクラブも金はない。J1J2でもなかなか予算スポンサーが増えないご時世でプロを目指すチームのカテゴリーを増やすのは反対しないが本当に大変だろう。全国の地域にチームが増えるのは反対しないが。ただでさえ小さいパイの奪い合いがもっと激しくなる。選手フロントが厳しい争いに堪えられるか生き残れるかだね。そうなると金のないチームは不利だが益々地域密着しないといけないしデカいスポンサー沢山スポンサーが付いてるチームは当然有利だろう。

投稿: 藤和不動産 | 2013年12月 1日 (日) 11時41分

ただものさん、コメントありがとうございます。

動員については、ガンバがザスパと対戦する前に優勝とJ1昇格を決めていたことが不運だったと思います。遠藤、今野選手も出ませんでしたし・・・。

ザスパは毎年スロースターターなのが、今季のように心配になってしまうところですよね・・・。

投稿: チャリ通 | 2013年12月 1日 (日) 15時28分

藤和不動産さん、コメントありがとうございます。

そもそも20年という短期間で、クラブが増えすぎですよね・・・。地域密着を掲げれば、首都など人口が多いところが絶対有利なのに、企業マネーにものを言わせたことを隠して鹿島や磐田が勝ってしまったものだから、わざわざ少ない人口のところから立ち上げて、しかも日本一を目指すというところばかりになってしまいました。新潟や甲府の成功例しか見ないで、町田のような失敗例は無視という地方クラブが多いのが、気がかりです。

ニュースで1票の格差が話題になっておりますが、もはや「神奈川県>福岡県+佐賀県+大分県+長崎県>四国4県」「世田谷区>鳥取県+島根県」なくらい、お話にならないくらい人口や経済力の差がついているのですから、明治時代的な発想ではなく、それにみあった対策が必要です。

「共闘」は「絆」と並んでJ2クラブのスローガンに使われておりますが、なぜかどこも結果が「共倒」になっちゃうんですよね。「共闘」や「絆」をスローガンにしているクラブは、現状としてこれらが出来ていないからわざわざスローガンにするのでしょうが・・・。

投稿: チャリ通 | 2013年12月 1日 (日) 16時17分

 カンファレンスで真壁社長の説明を聞いた時、スカパーのJリーグラボで中西統括本部長の話を聞いた時、ブログでチャリ通さんのコメントを読んだ時、表層と深層って違うんだなぁ…と考えさせられることがしばしばあります。
 神奈川のJクラブが6クラブになるのも、1998年にフリューゲルスが消滅したのも、Jリーグ百年構想の歴史の一部です。資格を満たせば神奈川に7チーム目が現れてもNOとは言えず、経営難で第二のフリューゲルスが生まれてもそれは淘汰です。
 事情に精通していない私が「それにしても神奈川に6チームは多くない? 経営大丈夫かな?」と素人的に心配するのは、新規参入に情熱を傾けている関係者やサポータ―には大きなお世話でしょう。
 最終節大宮戦を前に、来年のチケットの概要が発表されました。当然のように、来年の日曜日も平塚に通うつもりでいますが、これはひとえにクラブが継続しているからこそです。
 チームの戦績もクラブの経営状態も表層的には全て数値化して判断されますが、チームの降格が前回の雰囲気とはまったく違って成長曲線上であることや、来年に向けたオフィシャルパートナーが発表されているクラブ経営の地道な努力など、ベルマーレの深層は未来に希望が持てると思っています。
 町田も相模原も、J参入の観戦者数のノルマ達成が必要というニュースが流れた時に観戦に行きましたが、もはや同じ土俵に上がったからには戦績も経営も競争です。共闘は美しいですが、チャリ通さんの言うように「共倒」では困ります。少なくともベルマーレが続くのが大前提で、町田・相模原どころではないのが、サテライトタウン?海老名の実感です。

投稿: 海老サポ | 2013年12月 4日 (水) 15時05分

海老サポさん、コメントありがとうございます。

オイラは眞壁社長と並べられるほど大した人間ではありません。

Jリーグが出来てからまだ20年です。読売巨人軍が出来てから20年後の1954年のプロ野球は14球団の時代でした(15球団だった年もあり、のちに12球団に集約)。巨人より早慶戦のほうが人気だったらしいです。当時は木造球場が燃えたり(中日)とか、高校のグラウンドにロープをひいて外野フェンスの代わりとして地方公式戦をしたり(広島)、事件にならなかっただけで八百長が多くの球団であったらしいです。経済力や科学技術の違いはあるものの、職業野球は設立から20年経って、GHQの保護があったのに、当時は全然成熟しておりませんでした。これを考えれば、Jリーグが出来てからの20年は、職業野球の20年より順調だと思います。

プロ野球は12球団に厳選しているので「どの球団も優勝の可能性がある」のですが、サッカーは違います。成熟していく過程で、日本一を目指せるクラブや、オーナーだけが熱心で地元から無視されているのに強いというクラブや、2部リーグの主のようなクラブや、結果そっちのけでレジェンドオジサン選手と若手イケメンだけでチームを組んだようなクラブとか、プロとは名ばかりで全員学生のクラブとか、各クラブにキャラクターが出来てくるのだと思います。「財務省にキャリアで入省した人以外は全員失業」ということがないように、それぞれが生き残るすべを見つけて、収まるところに収まるのだと、サッカーについても思います。そしてそういったキャラクターが2000年代になってつきつつあると思います。町田が「嘘つきクラブ」で定着しそうなのが気がかりですが・・・。

ベルマーレはキャラクターの構築に、悪くない立ち位置(「サッカー版の広島カープ」かと思います)で、何とか間に合ったように見受けられます。これも眞壁社長のおかげでしょう。平塚市がホームタウン内で一番の落ちこぼれ自治体になっているのが気になりますが・・・。

同期入社がみんな取締役にならないように、「やっていけるクラブ」と「やっていけないクラブ」が出来てしまうと思います。というより、みんなが同じ待遇という共産主義は無理です。やっていけないクラブをソフトランディングさせる方法に協力しないといけないのかなあと思います。

投稿: チャリ通 | 2013年12月 4日 (水) 20時53分

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