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風雲児たち 幕末編 20巻 読了

先日の東京ヴェルディ戦の会場が駒沢オリンピック公園でしたので、試合前に東急世田谷線に乗って、三軒茶屋から田園都市線で駒沢入りしました。世田谷線沿線には井伊直弼の墓のある豪徳寺があり、さらに少し先に井伊直弼に処刑された吉田松陰の墓がある松陰神社もございます。風雲児たちを読んでいなかったら、まず行かなかったでしょうね。ライバル同士なのに墓が近すぎです。どちらも小さな寺社なのですが、設備は立派なもので、ブラタモリのネタにもできそうな風格が充分でした。そしてちょうど桜などの花が見頃で、駒沢を設定してくれたヴェルディに大感謝でした(試合も勝ちましたし・・・)

松陰神社には萩の松下村塾のレプリカが建っているのですが、門下生の人数のわりに小さくて、すし詰めすぎだったと思われます。吉田松陰の墓自体はそれほどすごくないのですが、頼三樹三郎など他の幕末烈士の墓で囲まれており、結構豪華メンバーです。昭和初期まではかなりの聖地だったのではないでしょうか?。

豪徳寺は歴代の彦根藩主の墓がひとつずつ建っており、立派でした。2代目井伊直孝を招いたとされる「豪徳寺の招き猫」に、初代井伊直政の兜をかぶせたのが、ゆるキャラ「ひこにゃん」(このため豪徳寺を何度か表敬訪問しているようです)なので、今はそちらのほうを推しているようですね。豪徳寺で「招福猫児」を買って、願いがかなったら奉納するのですが、豆サイズから特大までたくさんの白猫が奉納されており、この光景は女性が喜ぶと思います

それにしてもこの界隈、高級住宅街であることが納得の、素晴らしい住環境でした。

そんな世田谷遠征のあと、「風雲児たち 幕末編 20巻」が発売され、早速読みました。オイラは学会自体は苦手なのですが、内容が良ければ、学会だからと敬遠することはしません。毎年冬と夏に発行されていたのですが、第20巻はなぜか4月に発売されました。

掲載元であるリイド社の「コミック 乱」では、現在桜田門外の変の事後処理になっておりますが、第20巻では、桜田門外の変までへの薩摩・水戸の動きを中心に、咸臨丸出航や高杉晋作のエピソードを取り扱い、桜田門外の変の当日朝までを扱っております。帯コメントは、今回は作家の関川夏央さんでした。

薩摩の精忠組の動きについては、幕末の小説とかでよく出るエピソードなので知識はあるのですが、水戸藩内の内輪モメや、咸臨丸出航までの紆余曲折については、よく知りませんでしたので結構興味深かったです。戊午の密勅の頃の水戸藩が、なんか今の国会にダブります。

咸臨丸による遣米使節のエピソードも取り扱ってもらえないかなあとも思うのですが、「幕末マンガが執筆開始から30年以上かけて、ようやく桜田門外の変」ということを考えますと、厳しいかなあとも思います。毎度書いておりますが、作者のみなもと太郎さんが結構高齢なので、このペースで五稜郭陥落まで描ききれるかが心配です。

中学・高校の日本史の学習ですと、どうしても時間の都合で要領よくまとめて理解しないといけない(「桜田門外の変」だって、何の説明もなく「水戸浪士」が実行と説明され、事件としてなぜ水戸藩を脱藩した浪人が実行したのかわからないまま、先に進んでしまいますし・・・)のですが、このマンガのように丁寧に説明いただければ、なかなか面白い世界だということがわかっていただけると思います。さらにいえば、これは幕末史に限った話ではなく、数学や理科なども同じように「時間をかけて、細かく、丁寧に」勉強すれば面白い分野ですし、お客様に商品を説明するときも「時間をかけて、細かく、丁寧に」対応することの大切さが、「このマンガ、やるなあ」と思ったときに思い出されます。

ただ、これはしょうがないのですが、同時進行で多数の団体の動きを「ひとつずつ」描いていかなければいけないのが、厳しいです。第20巻でも薩摩・水戸藩・水戸浪士・長州・井伊直弼・咸臨丸組のエピソードをいったりきたりして、登場人物も多くなってきており、雑誌連載だけでストーリーを理解することが困難になってきております。過去の単行本を手元において読む必要もあるかもしれませんが、それだけの価値はあるのではないのかなあとは思います

以前の記事で林光さんを取り上げた直後、お亡くなりになってしまいました。謹んでお悔やみ申し上げます。

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