J2 2011 第38節 東京ヴェルディvs湘南 戦 + 2011年J1・J2最終節
こんばんは、横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)へとともに横浜FCへのスポンサーであるノジマが相模原になでしこリーグ参加を目指す女子サッカークラブを設立することに驚いている、チャリ通です。アメフトの相模原ライズに続くノジマのスポーツチームで、ベイスターズのオーナーにも立候補しておりましたし、「ノジマ、カネ持っているなあ~」って思いました。
一方で湘南戦の時点まであった横浜FCとノジマの相互リンクを、シーズン中なのに双方とも打ち切っているのですよね。オリンピックイヤーの2012年は「男子サッカーから女子サッカーに乗り換え」「女子の価格に男子も下げろ要求」という事例が出てくると思います。
これでSC相模原・三菱重工相模原ラグビー部ダイナボアーズとあわせて、相模原麻溝公園競技場 でホームゲームが出来るチームは3つとなりました。相模原麻溝公園競技場はJ2開催のためには照明灯、J1開催のためにはスタンドの増設(おそらくゴール裏になるのでは?)が必要なので、現時点では女子サッカークラブ設立は、SC相模原(とバスレーン)にとっても「追い風」でしょう。
オイラが女子サッカークラブの代表なら、これから毎年相模原市出身の岩清水選手と、永里父・兄・姉・妹さんにあいさつに行きますね。今すぐの加入は全員ありえませんが、10年後に1部リーグに上がったうえで引退後の長期GM・監督・コーチ雇用手形を出せば、考えるでしょう。岩清水選手についてはともかく、厚木市出身の永里家はちょっと・・・。でも荻野からだと平塚競技場より麻溝公園競技場のほうが近いのですよね・・・。うーん。また、同一リーグまで上がったら、日テレベレーザの神奈川県内主催ゲームもなくなるでしょうね。
さて、本日は2011年の湘南ベルマーレ最終戦である、アウェイ東京ヴェルディ戦でした。朝は雨が降っておりましたが、キックオフ直前に止みました。
都内で立ち寄りを済ませ、調布の飛田給駅に行ったところ、調布市観光協会が一生懸命「調布市観光マップ」というものを配っておりました。開いて読んでみたところ、なんと味の素スタジアムがFC東京だけの本拠地になっており、おみやげにもFC東京のせんべいが載っておりました。一企業が特定クラブを応援するのは問題ございませんし、調布市がホームクラブとしてFC東京をひいきするのもいいと思います。しかしこれをわざわざ東京ヴェルディ主催試合に行く人に役所が配ることはやりすぎであって、悪質極まりない行為と思います。調布市、サイテーです。元々神奈川県だった市が城東のクラブを移転させただけのくせに・・・(最近シメがこればっかりだなあ)。
で、会場入りをしたところ、目を疑いました。普通、ホーム最終戦というとホーム開幕戦の次に集客があるものなのですが、ぱっと観て先日の町田市立陸上競技場のJFL町田ゼルビアサポーターの数より、J2の東京ヴェルディサポーターの数が負けております。湘南昇格時の水戸戦とどっこいどっこいで、こんなホームサポーターが少ないJリーグのホーム最終試合は珍しいです。確かに雨は降っておりましたが、ここが屋根付きだということはサポーターの皆様が一番ご存じのはずですので、これはヴェルディの選手も困惑するだろうと思いました。
観客動員3,929人を「ベルマーレの動員力がないから」とか片づけられたら、こちら側の動員を考えたらたまったものではありません。そもそもヴェルディは、胴元のJリーグから、社長だけでなく、親会社も、さらに複数の主要スポンサーまで紹介してもらった「各クラブが平等ではなくなる、超コンプライアンス違反なクラブ」(おっと、元親会社っぽい)なのですが、横浜FCと1・2を争うJ2で極端に少ないスポンサー数とあわせて、「このままでは、また・・・」という心配があります。見返すような頑張りを期待します。このままだと、バディスポーツクラブに組み込まれた上でチーム名を「メンズ・ベレーザ」に改称と言われても、いたしかたないと思います。
ヴェルディには巻誠一郎選手、ベルマーレには巻佑樹選手が所属しておりますが、前節で巻誠一郎選手が負傷し、兄弟対決はありませんでした(巻佑樹選手もベンチ外)。
試合は、雨上がりの水含みピッチで、ドリブラーには厳しい環境になりました。ヴェルディは土屋征夫選手が試合に出ており、普通に主力として活躍しておりました。ひょっとして主力選手としてはJリーグ最年長選手なのではないでしょうか?。彼より年上の選手は実は結構いますが、それなりの出場時間がある人は、1ヶ月後に誕生した伊東輝悦選手まで下がってしまいます。1974年生まれは野球の松井秀喜選手と同学年です。
田原選手がヘディングで先制したのですが、ヴェルディの河野選手に同点に追いつかれ、さらに飯尾選手のゴールで逆転されてしまいました。しかしこの試合限りで帰国するアジエル選手が途中出場後にベルマーレが意地を見せ、ルーカス選手がロスタイムに同点ゴールを挙げました。
最後にまた「アジエル伝説」を作る千両役者ぶり。ありがとうございました。今年はたくさん若手に経験を積ませることが出来、来年が楽しみ・・・、と言いたいところなのですが、開幕戦に大勝したファジアーノ岡山にも抜かれるクラブ史上ワーストのJ2・14位でフィニッシュとなりました。さすがにこれを「監督に責任はなし」とは言えないと思います。「反町康治監督のおかげで2010年にJ1で戦えました」で、もうオイラの中では表彰モノだと思います。ありがとうございました。
選手でもっとも高値が付きそうなのは、J1でもやれそうな守備専用MFのハングギョン選手だと思いますが、ロンドンオリンピックに韓国代表として出場することに専念するために、6月まではベルマーレでプレーすることを、ぜひご検討いただきたいところです。それ以降は無理に引きとめられないとは思いますが・・・。あとはハングギョン選手ほどは働いていない三平・鎌田・高山・永木・松本・岩尾・菊池・古林・ルーカス・遠藤選手などが責任を取らずに出て行かれたら育成の意味がないので、確実に確保していただきたいものです。
アジエル選手抜きで12月17日(土)17時の天皇杯4回戦川崎フロンターレ戦(等々力)というのもかなり厳しいのですが、「クラブ史上ワースト順位に関わっていました」という、後年のOB会でからかわれるような汚名をここで晴らしていただきたいものです。
さてこの日は裏で全国地域サッカーリーグ決勝大会の決勝ラウンドと、J1・J2最終節もありました。
全国地域サッカーリーグ決勝大会では、YSCCが2位以上、藤枝MYFCが3位以上、HOYO AC ELAN大分が2位以下、SC相模原が3位以下を決めました。明日の試合で順位が確定します。
横浜スポーツ&カルチャークラブことYSCCの皆さま、おめでとうございます。神奈川県のアマチュアの頂点として、JFLでのご活躍を期待いたします。
斉藤俊秀・石田祐樹選手所属の藤枝MYFCも、あと一歩のところまで来ました。明日もがんばってください。
佐野裕也・森谷佳祐選手所属のSC相模原は、この中で唯一4部リーグではありませんし、別に来年は4部リーグでもいいのではないかと思います。それにこれでJ2昇格が1クラブでソニー仙台と対戦ということになったら、「全社でグルージャ盛岡、地決1次リーグで福島ユナイテッド、入替戦でソニー仙台に引導を渡しました、優遇クラブです」という、震災年の悪役を一手に引き受けるような事態になるかもしれませんので、長い目で見てどうか?と思います。
J2では最終節の結果で、徳島が4位でJ2残留、札幌が3位でJ1昇格(4年ぶり4度目)、鳥栖が2位でJ1初昇格となりました。
徳島は残念でした。クラブライセンス制度が適用されますと、ポカリスエットスタジアムのバックスタンドがアウトなので、次回の昇格争いはまずスタジアム改修を確定させてからという高いハードルになりそうです。よってオイラも好きな札幌より、今回だけは徳島に上がって欲しかった。それを理解したうえでの美濃部監督の辞意かもしれません(京都の時も惜しかったですね)。30代選手が多いクラブですが、ひょっとしたらこれで島村選手が帰ってくるかな?。この試合で高田保則さんを抜いてJ2通算出場試合数単独1位になった倉貫一毅選手のチャンピオン防衛期間が伸びそうで、本間幸司選手もいる水戸もがっかりというところでしょうか?。
札幌はおめでとうございます。北海道に本拠地があるというだけで関東や関西のクラブの3倍以上は人件費以外のコストがかかり、若い子をファイターズに獲られた中ですので、すごいと思います。栃木とともにオイラが在住歴のあるホームタウンのクラブですので期待しております。がんばってください。
鳥栖の昇格によって、1999年J2初年度参加クラブがすべてJ1を経験することになりました(最古参は20世紀最終年にJ2入りの水戸となります)。これはリーグにとって良いことで、九州新幹線全線開通年の偉業は喜ばしいことです。おめでとうございます。初の大役となる「九州代表クラブ」としてがんばってください。
J2には甲府・福岡・山形が降格することになりました。今年は統一球の登場でNPBが大混乱でしたが、来年はJ2が大幅に変わることが決定しております。この記事が長すぎるのでそれは別記事にします。
J1では昨年度J2優勝の柏レイソルが、今年J1でも優勝してしまいました。すごいです。おめでとうございます。そもそも天皇杯準優勝クラブが、監督を替えただけ翌年湘南と入れ替わりでJ2降格ということがあり得なかったわけで、「天皇杯準優勝クラブが、3年後J1を制覇」と見れば、驚くべきことではありません。まあそこを下支えした「親会社からの資金」こそが勝因だと思いますが・・・。さっそく今月のFIFAクラブワールドカップに開催国枠で出場となりますので、日本代表としてがんばってください。オグシオブーム、石川遼プロと続き、YONEXは神がかっているなあ・・・。
明日12月4日(日)13時より星槎湘南スタジアムにて、湘南ベルマーレユースの佐野日本大学高校戦がございます。少なくとも優勝ならプリンスリーグ関東1部リーグ昇格ですので、オイラは行けるかわかりませんが、よろしくお願いいたします。
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コメント
ノジマがなでしこチームを作ると言うことは「ノジマの女性販売員」が選手としてプレーすると言うことか。ベルマーレの若手でJ1に引き抜かれる選手はハングョンくらいしかいない。他の選手は心配しなくていい。まだそこまでの力がない。それより大井西部アジエルこの三人がいなくなった後の選手がいない。こちらの心配をした方がいい。ヴェルディは多摩相模原がホームで川崎から来たチームだから仕方ないが 「東京ヴェルディ」と言っても他の東京の地域じゃサッパリだからね。ゼルビアのJ2昇格も高崎に不覚にも負けて微妙な感じだが頑張ってもらいたいし相模原も関東二部から一部に上がっても全く意味ないから藤枝MYFCに勝って早くJFLに上がってもらいたい。
投稿: 藤和不動産 | 2011年12月 4日 (日) 02時59分
藤和不動産さん、コメントありがとうございます。
「ノジマの女性販売員」が選手としてプレーするということについては、女子の場合実業団すらないという実情を考えれば、よろしいのではないかと思います。大野・川澄選手など、相模原周辺出身選手は多いので、現役晩年以降の選択肢が多いにこしたことはないかと思います。
そもそもINACは神戸のパチンコ屋のアスコホールディングスの事業部で、創業者は金日成勲章を受賞している黒幕中の黒幕で、いまは電通と、日本サッカー協会と、パチンコ屋がないと倒産するテレビ局の圧力でもみ消しておりますが、なでしこジャパンがコケたら間違いなくまずここを突かれると思われます。今のうちに女子サッカーは拡張しておくべきだと思います。
町田と相模原が伸びると小田急小田原線のベルマーレ関係者は大打撃なのですが、ベルマーレホームタウン自治体内で最も没落している平塚の皆さまが手を打たないことにいら立ちがあります。もうJリーグ参入から20年近いのに、平塚市出身選手より平塚市以外の県内出身選手のほうがベルマーレに貢献している異常ぶりなのに・・・。
投稿: チャリ通 | 2011年12月 4日 (日) 14時33分