« 担々麺屋 炎 | トップページ | 8月28日(土)はアウェイ仙台戦 + 8月29日(日)はFリーグホーム府中戦です »

2009年度Jクラブ情報開示資料

平日にも試合があった先週、毎年恒例の前年度Jクラブ情報開示資料が公開されました。

当時J2の湘南ベルマーレの数値は、
営業収入:1,066百万円
(広告料収入):372百万円
(入場料収入):191百万円
(Jリーグ分配金):105百万円
(その他):398百万円

営業費用:1,178百万円
(事業費):912百万円
(そのうちの選手・スタッフ人件費):618百万円
(一般管理費):266百万円

営業利益:-112百万円
経常利益:-112百万円
当期純利益:-115百万円

総資産:521百万円
総負債:520百万円
純資産:1百万円
資本金:524百万円
繰越利益剰余金:-678百万円

だそうです。年商的には中企業未満・自営業以上の小企業ですね。残念ですがJ2・3位は約1億円の赤字の上で獲得したものということになります。その約1億円も積み上げた6億8千万円近いオカネが総資産を上回ってしまっており、これを日本振興銀行による増資などでしのいで、2010年度のJ1での収入で返すというシナリオのようです(学生向けに補足:資本金の額まで借金の返済能力が保障でき、今季の開幕時点で湘南の資本金は借金を上回っているらしいです)。日本振興銀行による増資というその後の展開を知っているので今日・明日にも破綻するという心配はないのですが、その日本振興銀行がアレなので、来年・再来年は別の方法を考えなければいけないということでしょうね。

眞壁社長が「例年、J1昇格するクラブは10億円以上の費用がかかっている」とおっしゃっておりましたが、2009年の湘南も10億円以上かかっております。J1に残留するクラブになると費用10億円台は昨年は山形のみと、またハードルが高くなりますので、最低この経営規模は今後ずうっと維持していければなあといったところです(まあ山形の倍以上の費用をかけたクラブでもチーム作りに失敗すれば降格するのですが・・・)。Jリーグ分配金はJクラブが増えれば増えるほど減りますし、その原資となるテレビ放映権料は2011年限りで契約更新です。現在のテレビ放映権料から値下げされることは避けられないでしょうから、広告料と入場料収入を増やしていかなければなりません。吉原宏太選手が「水戸の500万円は1億円の評価」と述べましたが、やはり自分のところに来てくれた選手には生活に困らない収入をもらって欲しいものですので、こういうことを選手に言わせないようなクラブにしたいものです。それに今年は営業・運営系の社員さんの人数が足りないように見えますので、そのための予算も欲しいです

まあ1番の浦和でさえ60億円台と、NPBで毎年経営規模が圧倒的最下位である広島カープ(ここ数年は70億~80億円台らしい)に経営規模で負けております。そんなカープはクライマックスシリーズに出るのが大変です。プロ野球チームを持つよりサッカーのほうがハードルが低いので、市民クラブでもある程度はやれないことはないのではと思われます。今まで湘南の人件費は阪神の金本知憲選手1人分以下だったのですが、湘南の成績上昇と今は阪神の足かせになってしまっている金本選手の衰えからこの式が成り立たなくなりました(とはいえ松尾直人選手とパ・リーグホームラン王争いをしているT-岡田選手の今年の年俸は同じだったりする・・・)ので、これからはtotoBIGで比較したほうがよさそうです。

他クラブを見てみると・・・、

赤字のクラブが多いですね。Jリーグは広告費と親会社の補填で成り立っているクラブが多いので、テレビ放映がらみの収入の比率が高いNPBより経営が脆弱です。来年は少なくとも鳥取が昇格しそうですので、より脆弱になります。アメリカだと試合数が少ないNFLスタジアムは同じ街のMLBスタジアムの1.5倍以上の収容人数があるところが多い(オイラもニュージャージーのジャイアンツスタジアムとかビビリましたし・・・)のですが、日本では「25,000人サッカー場くらいが適正」とか主張している30,000人野球場もある街のクラブもあるので、売り上げで野球に追いつくことは無理だと思います

やはりヴェルディがえらいことになっておりますが、2009年分までは「約10年前のベルマーレ平塚」と似ているので、何も言えません。2010年以降には文句はありますが・・・。

決算の時点で公式試合安定開催基金を受け取り済みの大分も、繰越利益剰余金のマイナスが総資産を上回っており、破綻を裏付けております。

京都と神戸と広島の決算数値はそれぞれ京セラ・楽天・エディオンWESTが決算を連結していることで成り立っております。親会社には逆らえない状況ですね。まあ京セラの経常利益からみれば「たった35億円ぽっち」は全く痛くないと思うのですが、担当者はきっちりと責任はとってもらうことになるでしょうねえ・・・。であるから1代で大企業になっているのでしょうし・・・。

昨年同様、いくらなんでも徳島の入場料収入は低すぎです。1試合当たり200万円にも満たないなんて、正規料金と思われるアウェイサポーター分を差し引くと、客単価がえらいことになります<追記:コメントも参照してください>。

現在JFL以下でJ2昇格をうかがっているクラブ(特に地方クラブ)は岡山を見習ったほうがいいのではというくらい1年目の数値がすばらしいです。まあ強化をしていないからこの数値になっているところもあり、リーグ最下位でしたので成功ともいえませんが、オイラもこちらのブログを見て勉強しようかなあと改めて思いました。逆に鳥栖は、そりゃあ過去に2回お手上げになったうえでこの数字なら、オファーがあれば横浜FCに避難するよなあという決算値で、今年よくあの順位につけているなあと思います。

|

« 担々麺屋 炎 | トップページ | 8月28日(土)はアウェイ仙台戦 + 8月29日(日)はFリーグホーム府中戦です »

Jリーグと各クラブ」カテゴリの記事

湘南ベルマーレ」カテゴリの記事

コメント

雑誌か何かで読んだ話ですが、徳島の入場料はシーチケ分が含まれていないそうです。

投稿: 12@8 | 2010年8月25日 (水) 22時48分

これ知らない人たくさんいますが、徳島はファンクラブの招待券や年間パス入場料が、入場料収入には含まれてないので他クラブと比較できません

実質的には8000万くらいだと思います

投稿: マリノース | 2010年8月25日 (水) 23時14分

申し訳ございませんが、ほぼ同じ内容なので返信を一括させていただきます。

12@8さん、マリノースさん、補足いただき大変ありがとうございます。

これはJクラブの経営に限らずすべての経理活動で、入出金をどのように計上するかで帳簿はある程度ごまかすことができます(それが節税だったり、債務超過の指摘の阻止だったりにつながる)ので、このようなコンパクトな資料ではなかなか判断が難しいところですね。

招待券ひとつにしても、たとえばスポンサーが全額負担して広告料収入に計上したものと、運営会社が売上0円で発行したものがありますでしょうし、そこまで記載したデータを揃えていただかないと比較は難しいのでしょうね。徳島の場合は親会社があるので、他のクラブより有利ですね。

山形って、株式会社化とか検討しないのでしょうかねえ?。

投稿: チャリ通 | 2010年8月26日 (木) 01時12分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/516410/36318137

この記事へのトラックバック一覧です: 2009年度Jクラブ情報開示資料:

« 担々麺屋 炎 | トップページ | 8月28日(土)はアウェイ仙台戦 + 8月29日(日)はFリーグホーム府中戦です »