J1 2010 第1節 湘南vs山形 戦
今更で申し訳ございませんが、先週末にJリーグが開幕しました。今年はホームでモンテディオ山形と対戦で、磐田(仙台戦)、J2の福岡(甲府戦)とともに一番乗りで開幕です(厳密には磐田が1分早くキックオフしてしかも湘南がキックオフする前に相手の梁勇基選手の先制ゴールがあったそうですが・・・)。
残念ながら天気はあいにくの雨。年に数回は「寒い上に雨」という悪いコンディションでの試合が出てしまうのですが、よりによって開幕でというのは残念です。それにしても山形サポーターが昨年の仙台並みの規模で平塚に駆けつけております。2年前の山形と比べれば大違い!。J1はすごいです。最終的に全体で11,280人の集客がありました。この環境でも1万人越えということはJ2にいる間は考えられなかったすばらしいことです。これを維持していかなければいけませんね。
試合前に「2010 湘南ベルマーレクイーンコンテスト」の結果発表がありました。しかし平塚には大型ヴィジョンがないためよくわかりません。現在平塚市議会は大型ヴィジョン設置を審議中です。アウェイに行っているサポーターは感覚が麻痺してしまっていると思いますが、しかしこれは平塚市にとってはものすごい努力ですよ!。
ほとんどのJリーグ各クラブは「親会社」「都道府県」「政令指定都市」のいずれかが支援を公表しておりますが、湘南には親会社がなく、県内に4クラブもあり既に三ツ沢で国体用サッカー場が間に合っているので県は支援できず(実はワールドカップ用スタジアムだってまず国民体育大会ありきのもの)、「たった二十数万人の平塚市」しかない湘南ベルマーレにとってハードウェアの増強は他クラブとは比べものにならないくらいハードルが高いです。知人に何人か各地方の地方公務員がいるのですが、その話を総合すると、平塚市程度の規模の「地方交付税獲られまくり市」が「地方交付税もらいまくり田舎県+その県庁所在地の地方交付税もらいまくり市」と張り合って、あれだけ平塚競技場や馬入にオカネを投じているのは本当にすごいと、実情を知れば知るほど思います(各県の歳入を調べると「自治体」ではなく「依存体」な県がいくつか見られます)。Jリーグで市民クラブを標榜しているクラブの多くは正確には県民クラブです。この状態で戦えていることは我々はプライドを持っていいところだと思いますよ。
ということで平塚市もそれなりにがんばっているわけなので、それはベルマーレも酌んでやらなければならないと思います。つまり湘南ベルマーレクイーンコンテストの採用者はよく見えなかったので公式ホームページあたりで詳しく紹介してやってください(思わず脱線してすみませんでした)。ちなみにこのコンテストと「湘南ベルマーレJ1昇格記念BOOK」 を手がけた株式会社インデックス・コミュニケーションズも、日本振興銀行系の中小企業振興ネットワークの一員です。
試合前に毎年恒例のホームタウンの各自治体代表よるキックインがあったのですが、あの天候にもかかわらず海老根藤沢市長は今年もまた全身試合用ユニフォーム(つまり短パン)で登場!。相変わらずアツいですが気温は寒いのでそこまでしなくてもいいです!!。
そしてキックオフ。湘南は昨年同様の4-3-3ですが、主力のアジエル・田村・臼井選手が怪我等で出られず、代役にはそれぞれ馬場・永田・阪田選手が入りました。また新加入の新居選手もポジションを確保しました。伊藤友彦コーチが早速選手としてベンチ入りなので実質野澤選手の代わりもいません。J1で唯一東アジア人のみのクラブである山形は結局ベンチ入り以上がオール日本人で、4-4-2のスタメンもほとんどが昨年も山形にいた選手でした。
それより山形はストライプではなくなった青い1stユニフォームで試合に臨んだので、なんか大分トリニータと試合をしているようでした・・・(山形と言えば「青白ストライプ」か「紅花イエロー」のため)。また湘南のキーパーのユニフォームが「黒黄ストライプ」であったのですが、天候のせいか野澤選手がザスパ草津のフィールドプレーヤー(紺黄)のようにも見えました(もうひとつは赤黒ストライプで札幌っぽいのでこちらであっても違和感があったと思いますが・・・)。開幕はいろいろ慣れるのが大変です。
前半ははっきり言って山形がグダグダでした。「FWから守る」ということをしたかったのでしょうが、実際は「全員引いているだけ」という感じでしたので、湘南が簡単にペナルティエリア付近に到達します。攻撃もロングボールをFWにいれるくらいでした。田代選手を見て昨年湘南にいた鈴木修人選手を思い出しました。鹿島の選手は横綱相撲といえる堂々としたポゼッションサッカーをJリーグ初年度から続けており、監督も初代以外はブラジル人(このため鹿島と千葉はOBが監督になりづらい)ということで、格下クラブに行って鹿島以外の戦い方を要求されるとなれるのに時間がかかる選手が多いような気がします。
これに伴って前半は一方的に湘南が攻め続けました。まさか昨年Jリーグ21位(欠員補充として昇格)のクラブに対して引いてくるクラブあるとは思いませんでした(あとはJ2でも引いていた手倉森監督の仙台くらいでしょうか?)。あっさりと引いているディフェンスを崩してジャーン選手のゴールで先制しました。
これは行けそうだなあと思った矢先、山形のフリーキックからのクロスボールを野澤選手がパンチングしたのですが、それが約50cm前にいた田原選手に当たってオウンゴールとなりました。残念ですがこれは責められません。雨でしたのでキーパーは1%でも迷ったらパンチングするべきでしたし、田原選手の位置でカバーする選手も陣形上必要でした。ましてや野澤・田原選手とも昇格の功労者です。これが高額新加入外人でしたら苦言のひとつもあるかもしれませんが、このふたりでしたら仕方がないです。田原選手がゴールを決めたと思えばいい練習になりました。
来場者プレゼントが新方式になったハーフタイムを挟んで後半が始まりましたが、さすがに山形も立て直しまして「FWから守る」という本来やりたかったと思われる守備をしてきました。この試合の一番のポイントと思われたのは「本来の山形の守備」というものをされると崩せなかったことで、このあたりはJ1の壁に当たったなあと思いました。雨だったとはいえホームの湘南のほうがパスミスが目立っておりました。ここは大いに反省しなければなりません。田原選手に求められているのはミドルシュートではないと思います。
山形からも結構シュートを撃たれましたが、危ないシュートは数本程度だったと思います。正直山形はまだ攻撃の練習が出来ていなさそうでした。そもそも山形は今年未だに山形で練習をしたことがなく、この試合も宮崎キャンプから駆けつけており、「まだ、モンテディオ宮崎」というべきの不利な条件での試合でした。次の天童での試合ではこのあたりを改善してくる可能性がありますので、この日のようにはいかないと思います。日南サッカー協会の渡辺会長が来場していたとのことで、勝ちたかったですね。
湘南は2点の山形は0点で、どうみても勝てた試合でしたので勝ち点1は不満でした。湘南はJ1残留のためには勝ち点を1点も無駄に出来る立場ではありません。しかしアジエル・田村・臼井選手がおらず、坂本・永田・村松・中村祐也選手ら多くの選手がJ1デビュー戦だったことを考えればこれでよしとしなければならないのかもしれません。代役の馬場・永田・阪田選手、および新居選手は悪くなかったと思います。昨年あまりよくなかった阪田選手が第二の中村祐也選手になればかなりの収穫になります。
試合終了後メインスタンドのほうに行くと湘南ベルマーレクイーンの人たちにクリスタルミニトロフィーを買わないかと声をかけられました。自分の部下にいたら普通にかわいいとおもいましたよ。
また試合後には日本振興銀行平塚支店に付属するベルマーレショップ平塚駅前店にも行きました。平塚駅北口を出た笑酎茶屋・天鳥の先にあります。まあ試合会場にあるショップと売っているものは同じなのですが、試合のない日にも営業していることは大きいです。出来れば「通う」というアクションを誘発するために「喫茶店もしくは駄菓子屋的な機能」があればいい(グッズなんて1回買えば充分です。一部NPB球団がジェット風船という「消耗品」に力を入れたのも、毎回買わなければならないからです。また居酒屋だと補強すべき女性・学生ファンの獲得が出来ません。)のですが、そこまでは要求できないでしょうね。
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コメント
チャリ通さん、こんにちは。開幕戦はあいにくの雨でしたね。さすがにこういう時はチャリ通は無理だったでしょうね。それともポンチョ着用でチャリ通ですか?
さて、野沢選手着用の黄黒ユニフォームを見て、ウチの亭主は「前橋育英みたい」と言ってました。私は去年のピンクユニが好きだったんですけど、これはやっぱり女性的好みなんでしょうか…
今年も東京から通います。J1に昇格して貴重となってしまった遠方アウェイも、何とか一度は行きたいです。
投稿: 東京から通ってます | 2010年3月 9日 (火) 17時27分
東京から通ってますさん、コメントありがとうございます。
そうなのです、雨なのでチャリ通出来ませんでした。6月の雨くらい冷たくなければなんとかなるのですが、寒くて縮こまって運転すると事故を起こしそうで・・・。夏休みくらいの雨もスコールみたいで苦手ですね・・・。
湘南や山形に限らず、大幅にデザインが変わったユニフォームを着られると、報道画像もあまり見ていない春先は最初の数分だけ戸惑います(数年前なぜか横縞が流行って複数のクラブが横縞になったり、ホームは保守的なのにアウェイはデザインを遊んでみているクラブがあったり、そもそも90年代は世界中でユニフォームが派手でしたし・・・、まあこの件のチャンピオンはユベントスからトリノに激変した神戸でしょうね)。ゴールキーパーのユニフォームに縦縞が入ったことって過去のベルマーレにあったのでしょうか?。21世紀になってから湘南はピンクや赤系のユニフォームがGKの1stユニフォームなので、確かにベルマーレのGKといえばピンクというイメージは強いです。ただいくらなんでも前橋育英高校であんな髪型を選手がしていたら怒られそうなので、さすがに「前橋育英みたい」には見えませんでした。意外と湘南の黄緑パンツもすぐ慣れましたし・・・。
オイラもこのブログを書くまでは積極的に休んでいた平日ナイトゲームの「勤務地→平塚」をやってみて、電車なら大船経由、クルマなら東名厚木に経由なる分、東京から平塚へは直線でない分距離があって大変だなあと実感しました。いつも通勤お疲れ様ですが、よろしくお願いいたします。
投稿: チャリ通 | 2010年3月 9日 (火) 19時08分