観戦感想文2009

J2 2000-2009 第449試合 J2同期対決 水戸vs湘南 戦

結論を先に申し上げますと、この試合で湘南は3位で2010年のJ1参戦を決めました湘南ベルマーレに関わる全ての皆様、ありがとうございました。すぐこのブログを更新すればアクセス数が上がるんだろうなあと思いつつも、昇格が決定したら決定したでいろいろイベントがあるということを身をもって体験し、本日も別件がありましたので更新が遅れました。昇格については後日ということで、今回は水戸遠征について書きます。

試合前から「もし昇格が決まったら平塚で何かやるんだろうなあ」と思っておりましたので、時間の読める電車で移動しました。

例によって遠征時は現地のものを1食でも摂れるよう朝食をとっていないのですが、今回は大工町の鈴木屋というラーメン屋に朝10時ごろに入ることになりました。ウサイン・ボルト選手のポスターと市内のお祭りのポスターがなければ外観も内部も昭和な小さなお店ですが、異常に混んでおります。チャーシューメンをいただきましたが、まさに典型的な昭和の醤油ラーメンでした。ラーメン自体に「おお、これは!」というところはございませんでしたが、何と価格も380円という昭和プライス!(他のメニューはラーメン(250円)大盛りラーメン(300円)大盛りチャーシューメン(430円))。そう考えればすごいコストパフォーマンスのよいお店でした。常連客かそうでないかはすぐわかってしまう独特なお店でしたね。

水戸駅からシャトルバスでケーズデンキスタジアム水戸へ向かいました。周辺の道路は細い2車線なので、帰りは混みそうだろうなあと思いました。真新しいスタジアムで陸上トラックがあってもなかなかの出来だと思いましたが、メインスタンドと大型ヴィジョンは立派ですが、バックスタンド・サイドスタンド(ゴール裏)とも思っていたよりも小さいので、J1規格をクリアしていないというのは納得できました。もしJ1に昇格したら笠松に戻るのでしょうか?。先にこのスタジアムについての感想を述べると、ハード面はまあいいとしてソフト面にはかなり課題がありました。少なくともどう考えても入場者管理がテキトーでしたので、5,500人というキッチリな数字もテキトーに出した数値だと思います(ワンタッチパスの機械も見つけられなかったし・・・)。行き帰りのバスについても改善が必要だと思います。しかしまだオープンして1ヶ月ということもありますのでしょうがないと思うところもありますし、あえてリンクしませんが運営面の問題を出している水戸系ブログもいくつかございましたので、来年改善されるはずだと思います

湘南は浦和とともに2000年シーズンからJ2に降格しましたが、この年JFLからJ2に昇格してきたクラブがこの日の対戦相手の水戸ホーリーホックでした。ともに449試合を戦った同志がJ2卒業試験の相手であることは感慨深かったです(おお、来季の水戸の開幕戦はJ2・450試合目だ)。

湘南はなぜか中村選手がメンバー外であること以外はいつもどおりの4・3・3システム、水戸も注目の2トップである荒田・高崎選手を含む4・4・2システムでキックオフしますが、センターラインの選手を中心に明らかに湘南の選手の足が止まっており、いきなり水戸イレブンがまさに「躍動」といえる動きで圧倒します。水戸は先日の草津と違い全く引かずに堂々とサッカーをしてきました。この日は湘南と水戸のサポーターが6対4くらいの割合だと思いましたが、こういうサッカーが出来るのならもっとお客さんがいてもいいと思いましたし、水戸でステップアップをしたい若手選手も出るのではないでしょうか?

水戸の狙いはサイドの薄くなる湘南に対するサイド攻撃からFWの荒田・高崎選手が決めにいくというパターンで、「J1かっ!」というレベルの両FWがかなりいいのでピンチでした。最後の最後まで同じ攻撃をいろいろなクラブからされるなぁ・・・。そして前半20分にコーナーキックから両FWではなく中村英之選手が決めて水戸が先制します。がっかりした矢先に1分後にサイドを荒田選手が駆け上がって中央にパスし、そこにいた両FWではない森村選手が決めて水戸が2点リードします・・・。

これはキツい・・・。オイラも「市民球場の試合ではなくKsスタが『バンザーイ、は無しよ』」というタイトルを考えてしまいました・・・。

しかし、今年の湘南はここから立て直していきます。なぜかここから水戸が電池が切れたように動きが悪くなる中、まだ痛みがあるらしいコンディション不良のアジエル選手を除きセンターラインの選手の動きが良くなります。前半30分には寺川選手からのパスからの阿部吉朗選手のシュートをキーパーが弾き、田原豊選手が押しんで1点差とします。さらにそのたった4分後には寺川選手からのフリーキックを阿部吉朗選手がヘッドであわせ前半のうちに同点にします。

小瀬の甲府はリードしていることが大型ヴィジョンで表示された中で迎えた後半開始から8分後、坂本紘司選手の長いパスがペナルティエリア左に飛びます。この時点で早くも、

「やったぁあああああああああーーーーー!!!!」

状態。阿部吉朗選手がドンピシャのタイミングで走っています。水戸のディフェンスが振り切られています。J2初年度から10年間水戸のゴールを守っている本間選手が阿部吉朗選手の前に行くには間に合いません。

ほんの数秒とは思えない長い時間が経ち、湘南は勝ち越すことが出来ました。阿部吉朗選手といえば、「サイドバックの後ろでボールを獲って、前線まで持ち込んで、シュートは決まらない『FW』」という独特の役回りを演じ、札幌戦での失態もあってか貢献度の割には地味な存在でしたが、最後の最後で3点に絡んで全てが報われました

ここからは非常に長いロスタイムのようになります。3点目の前後も荒田・高崎選手の能力を活かした攻撃がありましたが、野澤選手のセーブや、バーに助けられ、そうこうしているうちに普段の数倍の警備スタッフ(学生?)がアウェイ側スタンド前に並ぶ中なんとか失点をせずに済み・・・、

水戸 2-3 湘南

2009イヤーDVDを売りたいための演出なのか?と思われるような劇的な勝利を収めることが出来ました。観戦していた時崎選手もお喜びのようです。ちなみに甲府も最終戦に勝っておりましたので、危なかったです。湘南のベンチ外選手も全員出てきての歓喜の場内半周で水戸のセレモニーが遅れたために、セレモニー前にお客さんが帰ってしまわれたのは申し訳ございませんでした。草津が栃木に勝ったため第1回北関東ダービーの優勝は水戸となり、その場でカップの授与が行われました。おめでとうございます。社交辞令でなく共に449試合を競って、この日も「漢」な戦いをした水戸もいい結果が得られることをお祈り申し上げます。水戸のセレモニー終了後に草津戦同様懸念していた雨が降りました。

来季のJ2は19クラブとなるため、もうイヤーDVDの販売プロモーションのために51節もかけてようやく昇格できたクラブは我々が最初で最後でしょう。北関東ダービー初代チャンピオンの水戸のように我々も名を残すことが出来たのかもしれません。

1位 仙台 106 +48 優勝・J1昇格
2位 大阪 104 +47 J1昇格
3位 湘南 98 +32 J1昇格
4位 甲府 97 +30

こちらも最終節に決まったJ2優勝はベガルタ仙台ということでした。おめでとうございます。ベガサポ兄弟さんによると昇格決定時と同様に優勝もかなり劇的な展開で決まったようですね(まさかスカパーのための八百長じゃないでしょうね?)

試合終了後に予想通り平塚競輪場での昇格報告会が発表され、まっすぐ平塚に向かいました。平塚競輪場コンコースの大型ビジョンを使い、湘南ケーブルネットワークの特別番組を兼ねて行われました。スポンサーである神奈川新聞湘南昇格号外がもらえてうれしいです(産業能率大学の広告の選手イラストが8番をつけているのが良いです)。

反町監督
田村雄三選手会長
坂本選手(湘南の初年度からの最古参)
臼井選手(降格時に在籍/移籍すると昇格というジンクスを払拭)
阿部選手(本日のヒーロー)
アジエル選手(西村通訳とマイクの前に並ぶとインチキくさい漫才コンビの通訳ネタっぽかった)
大蔵律子 平塚市長(甲府戦に続いてのアウェイ観戦)
福澤正人 平塚商工会議所会頭
河野太郎 衆議院議員(元会長)
真壁社長
金永基選手(万歳三唱担当)

という順番でコメントを行いましたと思います。真壁社長が挨拶の最後に撮った画像がこちらとなりますが、普段屋根のないスタジアムで出す声援を屋根のあるコンコースをやるとえらく響きますね。あれっ、選手が着ていた記念Tシャツとチラシの記念Tシャツのデザインがちょっと違うような・・・。

サテライトの川崎戦で湘南の2009年シーズンは終わりますが、ユニフォームが変わるものの村松・鎌田・菊池・古林選手のシーズンはもうちょっとだけ続きます。2011年にJ1で甲府戦をするための大事な準備が始まりました。とりあえず今日はここまでとします。

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J2 2009 第50節 湘南vs草津 戦

なんと50節ですよ。欧米で複数の大会を組み合わせた年間試合数なら代表戦を除いて50試合を越えるところもありますが、一大会に50を越える試合数はサッカーでは他に聞いたことがないです。

11月29日(日)はJ2のホーム最終戦である草津戦に行っておりました。チケットは前売り段階で完売です。前日の他会場の結果次第でこの試合で昇格が決まる可能性もあったのですが、4位の甲府が勝ちましたため前日の時点で草津戦での昇格はなくなりました

なんとこの試合は相手の草津もA-LINEだからだと思うのですが、今季2回目のA-LINEスペシャルデーに突然なりました。いや、その分スポンサーフィーが入るのは債務もあるので大変ありがたいのですが、A-LINEが何か企画すると驚異的な高確率で勝ち点を落とすというジンクスが草津も含めてあるので、嫌な予感がしました。今までA-LINEが何か企画した試合で勝ったのは、元々あちらが安間監督になってから頻繁に勝っている甲府に一度勝っただけです。そういえば小瀬の柵の募金は集まったのでしょうか?。

ヴェルディ戦と同じような6ゲートスタンドの端などに草津サポーターを押し込んだ席割りで14,080人の集客がありました。雨は降りませんでしたが寒くてベンチコートを着ての観戦となりました。

真壁社長の挨拶、ボランティアスタッフへの感謝状などホーム最終戦定例イベントをやって、寺川選手の400試合出場の表彰のあとでキックオフ。湘南は小瀬の試合と同じメンバーで始まりましたが、草津は出場停止と故障者の関係でレギュラーではなかった選手が多数出場しました。その中には1999年ベルマーレ平塚降格メンバーの本田征治選手と高田保則選手もいました。本田・寺田・山崎・藤井選手と既に草津から戦力外通告を受けている選手が出場しております。本田選手の後ろにはかなり多くのカメラマンがいました。つまり本田選手がゴールを割ったシーンを報道に使いたいと思っている人が多数なのでしょう。本田征治選手は草津の選手として三井住友海上のCMに出演した選手なのでカメラには強いのではないのかなあというイメージはありますが・・・。期限付き移籍中の小林竜樹選手はベンチ外でした。

中盤の選手に控えの選手が多い草津は「ボールを獲ったらとにかく都倉賢選手に渡して攻撃をさせる」というサガン鳥栖っぽい戦術を展開しました。長身の都倉賢選手は来年はJ1かなぁといういい選手ですが、ベストメンバーではないからか攻撃がワンパターンなのでわりと守りやすいと思いました。

現在反則ポイント王の草津はこの日も結構ファールをしておりましたが、草津にしてはいつもよりクリーンな戦いでした。しかし前半半ばに湘南がPKを獲得し、アジエル選手が蹴りに行きます。が、たくさんのカメラの前でこのPKを本田選手が弾き出し、得点できませんでした。うーん、これがこの試合の全てでしたね。でもいままでアジエル選手のおかげで勝てた試合がたくさんあるので文句は言えませんが、これでこの日の結果が決まりました

というのもこのプレーで草津の選手達は腹を決め、以降は「8バックからのカウンターまたはロングボールで都倉選手へ」に徹します。対して湘南はだんだん昇格のプレッシャーからかプレーにミスが目立ちだし、草津の消極策にはまってしまいます。草津のほとんどの選手が引いているので湘南の選手が前がかりになり、そこから小瀬の最初の失点のような結構危ないカウンターもありました。寺川選手に代えて出てきた永田選手がプレッシャーからか挙動不審で起用が裏目にもなりました(彼のコーナーキックが通用しないのはプレッシャーというよりいつもどおり)し、ヴェルディや甲府と違って相手が引きこもっているほうがロスタイム得点が難しいことはわかりました。

湘南 0-0 草津

ああ、1ヶ月間平塚で勝つことが出来ませんでした。さらに土日の平塚に限れば岡山戦までさかのぼらなければなりません。これにより対草津戦0勝2分1敗で今季リーグ戦唯一の負け越しカードとなってしまいましたさすがなぜか毎年接戦の草津戦、そしてA-LINEの魔力といったところでしょうか?これで年間30勝と勝ち点100達成もなくなりました。充分勝てる試合でしたのでかなり痛い取りこぼしです。草津的にはアウェイですし順位差もある対戦ですので、充分な結果でしょう。本田選手はアピールになりましたでしょうか?。高田保則選手が草津のスタッフのブログからコメントをしておりました

試合後に反町監督と田村選手会長(群馬県出身でお兄様の焼肉店が渋川市にあります)が挨拶をし、伊藤友彦選手が引退を発表して挨拶をしました。ここ数年伊藤選手は公式戦には出られませんでしたが、GKのバックアッパーとしてお疲れ様でした。恒例の場内一周ボール投げ(ここで小雨が降りだした)をして平塚競技場での2009年を終了しました。

順位表と次の相手ですが、
1位 仙台 105 +48 (H)愛媛
2位 大阪 104 +48 (A)鳥栖
3位 湘南 95 +31 (A)水戸
4位 甲府 94 +29 (H)熊本

最低な試合をしてしまいましたが、勝ち点差1でまだ3位。自力で3位になる可能性があるのは湘南だけです。ただ「昇格お見送りはしたくない」ということでこの日の草津のようなサッカーをする可能性は、水戸も熊本も高いと思われます。特に水戸はそうなってしまうと今季2度目になってしまいますし・・・。あら、熊本は最近5勝1分0敗なんですね・・・。まあ水戸戦の展望をやるときにちゃんとみましょう。今週はドン引き対策の練習とかするのでしょうか?。

J1のほうから柏レイソルの2010年J2参戦が決まりました。まあ前回同様「10億円単位の日立からの援助」で大人気なく勝つのでしょうね。おそらくJr East Furukawa千葉もそれくらい援助されるでしょう。そしてJFLは鳥取が5位に終わってしまい昇格がなくなり、現実ではありえない「無期限の借金」をしている大分がJ2参戦を認められれば来年は19クラブ36試合のリーグとなってしまい、2010年のJ2は2009年よりハードルが非常に厳しいリーグになりそうです。水戸には勝ちたいところです

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日本バスケットボールリーグ 2009-2010 第17戦 東芝ブレイブサンダースvsリンク栃木ブレックス 戦

実は本日は平塚市総合公園に来ておりました。ただしまたもベルマーレではありません。ベルマーレは明日日曜日です。平塚市総合公園はその成り立ちもあってか様々な種類の植物があるので一斉に紅葉になったりということはないのですが、それでもJリーグの閉幕にあわせて今年も紅葉シーズン開幕という感じの色合いになっておりました。

今日は平塚総合体育館のほうにバスケットボールを観に行っておりました。カードは東芝vs栃木戦です。一応他の競技と同様に川崎を本拠地とする東芝ですが、興行は神奈川県バスケットボール協会が行っている関係で湘南シーレックスもビックリなくらい県内各地で試合を行っております。なお厚木では開催されておりません。以前も触れましたが、厚木は野球場も陸上競技場も体育館も競技プールも全て市内のかなり奥地に造っているので、お客様を迎えることなんて怖いのですよ。

実はオイラは東芝と仕事をしていた時期があり、北海道に差し出したサッカークラブとともにちょっとだけ親近感があります。そして就学前の話ですが栃木県出身ということもあり、このカードの観戦はベイスターズのものと入れ替わりで平塚市総合公園に看板が立った秋口から決めておりました。どっちもがんばって欲しいですね。ただしオイラは過去に1回しかバスケットボールの有料試合を観に行ったことがないので、内容はあまり信用しないでください

平塚総合体育館に入ると8割以上客が入っておりました。オイラはスタンド席でしたがアリーナ席は結構高額なので2月のFリーグベルマーレ戦より入場料収入は多そうです。どうもこれは相手が人気のある栃木だからということもあるらしいです。さらにあの田臥勇太選手もおりますし・・・。2月のFリーグのときはボールが外に出るとよくわからない場合がありましたが、バスケットボールのときは問題ありませんでした。相手の守備陣の崩し方などフットサルに似ている部分もあります。センターの選手のガタイの大きさは野球のダルビッシュ投手やベルマーレの田原豊選手や白鳥勝浩選手とかと比べるまでもないくらいガッチリした長身の選手で、かなり威圧感があります。

思っていたより興行として「魅せる方法」もがんばっていたと思います。高久製パン弦斎カレーパンなどを売っておりましたし、疾風乱舞という平塚の団体がハーフタイムで踊っておりましたし、スタジアムDJが状況を的確に実況してヒーローインタビューもしておりましたし、東芝のグループ企業の20代OLと思われるチアリーダーも思っていたよりいろいろレベルが高かったですし・・・。

やはりバスケットボールがもっともチアリーディングとの相性がいい競技ですね。日本やヨーロッパだとホームスタジアムとは直接無関係の応援団が応援をしますが、アメリカ系の競技はすべてホームスタジアムが応援をお膳立てします(そして客も律儀にノッてくれる)。現地で観ればわかりますが、大型ビジョンや効果音、そしてチアリーダーを活用してスタジアムが応援を指揮(衛星中継だとその効果音しかわからない)しているのです。よってアメリカではチアリーダーは本当に応援リーダーなのです。ところが日本では「スタジアムが応援を指揮」していないのに、チアリーダーだけ組織して、それとは別に応援コールリーダー(男)もいるので、なにか役割がモヤっとしている「チアリーダーという名のダンサー」を見受けることがありますね。東芝のチアリーダーはスタジアムDJの演出込みでアメリカ的に場を盛り上げておりました。

試合については、詳しくないところから感想を述べますと、基本的に点がどんどん入ってしまうバスケットボールは、最初はテンション低めで始めて、残り数分までは相手に差がつかない程度に積み上げていく競技で、最高点に達する試合終了の直前にどうやって相手に差をつけていくかを楽しむ競技だと思うのですが、この日の栃木は攻撃で「手詰まり」になって機会損失をする場面が目立ち、試合終盤には東芝が栃木に結構な点差をつけてしまい盛り上がりませんでした。一応栃木も終盤追い上げますが、結局突き放されて危なげなくホームの東芝が勝ちました。両チームの競技レベルについては、あまり観ていない競技なのでなんとも言えません。

東芝 85-75 栃木

注目の田臥勇太選手は第2ピリオドに出ただけで出場時間が短かったです(どうやらこの試合まで故障で休んでいたらしい)。選手としては背が低いということはわかりましたが、攻撃は基本的に成功する競技なので正直短時間ではうまいのかよくわかりませんでした。ただ田臥勇太選手のグッズは結構売れていました。

栃木の応援に駆けつけた人も多かったと思います。チームカラーが栃木SCと似ている(インディアナ・ペイサーズの紺と黄色)ので、提携関係にあるらしい栃木SCとの展開も楽しみなところかもしれません

バスケットボールは各国で人気上位の競技になるのですが、日本では人気が低いです。人気が低いことが原因なのか、これが原因で人気が低いのかわかりませんが、バスケットボールは国内団体が分裂している状態で、「日本バスケットボールリーグ」のほかに「bjリーグ」があり、しかも両リーグで対戦もなく、共倒れ感がします。なんとか折り合いはつかないものなのでしょうか?。ちなみにbjリーグに神奈川のチームはないのですが、「bjリーグ神奈川設立準備委員会」という団体がチームの設立に動いているようです。現在彼らが主に活動している地域が「藤沢市北部・大和市・綾瀬市・海老名市」というエリアのようです。この地域ということは「いすゞ自動車バスケットボール部」の残党なのかもしれませんね。彼らの活動にはほとんど文教大学も登場するので、産業能率大学の多大な支援を受けている湘南ベルマーレが直接面倒は見られないでしょう。

平塚総合体育館や秋葉台文化体育館は「SLUM DANK」の舞台にもなった場所で、湘南地域はバスケットボールを盛り上げることも出来る可能性のある地域でもあります。バスケットボールも問題を解決してがんばっていただきたいものですね。

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ジャイアンツ ファンフェスタ 2009

勤労感謝の日の11月23日はNPB12球団のファン感謝デーが集中する日(全球団ではない)です。お誘いがありましたので今年は巨人のファン感謝デーに同行しました(前日の銀座での日本一記念パレードのほうが興味がありましたが、用事がありましたので仕方がありません)。なお巨人は他球団と異なり事前に申し込みが必要です。

午前中は東京ドームのグラウンドに降りていろいろなイベントです。人工芝の球場をホームにしている球団は実際にプレーをしているフィールドに降りられるので、どの球団もおすすめです。事前に申し込めば一軍選手とサイン会や記念撮影もここで出来るのですが、大変な競争があって無理らしいです(ファンクラブ有料会員とかだと有利なのでしょうか?)。

午後から日本テレビのアナウンサーの司会で観戦形式のイベントです。まず運動会のような2競技を行います。4万人近く入っているのでなかなか4万人が満足なイベントというのも難しいですね。

続いてゲストチームを招いた3イニングスの余興試合、もといエキビジョンマッチ。シークレット扱いのチームがオーロラビジョンで発表されたとたん球場内は大歓声。なんとシークレットチームは「中井正広」(藤沢市出身の中居正広さんのこと)率いる「ブラックバラエティ」チームが、「原監督も絶賛する野球モノマネで巨人に挑戦」ということになりました。しかもいきなり野球が得意ということでも有名なKAT-TUNの亀梨和也さんがオーロラビジョンに映ったためさらに大歓声とフラッシュの嵐・・・。巨人に勝って自分達が真の日本一になると背番号8の中井正広キャプテンが挑発します

巨人の先発投手は坂本勇人選手、ブラックバラエティチームの先発投手は元巨人の宮本和知さん(葉山町在住)でした。巨人の選手は守備位置が本来のポジション以外でした。ブラックバラエティチームは元プロの種田さん・宮本さんのほか、TIM、「かぶと虫さいとう」こと竹山さん、はなわさん、神奈月さん、中井さんの最初の高校の先輩である「イベ嶋」こと嶋大輔さんなど主要な準レギュラーが多く参加しておりました(中島知子さんはマネージャー)。巨人の打者と色違いの出囃子映像がブラックバラエティチームに用意されていたり、有名な拍手のアニメがブラックバラエティの手袋のキャラクターに変わっていたりと、無駄なところにオカネがかかっています。

試合の詳細については巨人系ブログを参照してください。両軍とも(むしろ巨人のほうが)半分くらいの選手が打席で野球モノマネを披露しておりました。中井さんのやった元スワローズの八重樫さんのモノマネは高校生以下には理解不能なオッサンネタなのでは?(ジャニーズなのに・・・)。中井さんのときだけ7人の野手が内野に収まる前進守備シフトが敷かれましたが、中井さんに長打を打たれました。

最終回で負けていた巨人はブラックバラエティチームのリリーフの亀梨和也さんに対して「代打 長野久義」をコール。前日までホンダの選手として社会人野球日本選手権に出ていて入団発表前なのに、フライングで登場ということで盛り上がりました(巨人に入りたくてプロ入り拒否してましたしね)。巨人初打席が亀梨和也投手ということになりましたが、結果は四球。打つか抑えるかハッキリしたほうが双方にとってオイシかったと思うのですが・・・

さらに篠塚・吉村コーチも代打で登場しましたが、結局ブラックバラエティチームが勝ち、真の日本一に輝きました

読売ジャイアンツ 2-3 ブラックバラエティ

試合後にビールかけをするらしいですがどうなりましたでしょうか?。まあ、東京ドームで何度も唄わせてもらったり野球大会をしましたがこんなにアウェイだったのは初めてと言っていた中井さんが出ていて、日本テレビが地上波放送に使わないということはないでしょうから、放送がございましたらそちらをご覧ください。意外と面白かったです。

試合後に、まだ出来そうな雰囲気のある会田投手と「キムタク」こと木村拓也選手の引退挨拶、来場者プレゼント、長野選手が先に試合に出てしまいましたが新入団選手会見が行われ、最後に厚木市出身の原辰徳監督の挨拶があってイースタン・セントラル・日本シリーズの優勝ペナントを持って選手全員が場内を一周して終了しました。イースタンも獲っていたとはすごいなあ・・・。選手達がサインボールを投げる機会が多かったのですが、とても獲れそうにありません。ていうか、中井さんが試合中に投げ入れたサインボールってかなりお宝なのでは?。

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J2 2009 第49節 甲府vs湘南 戦

行きまして、ゴール裏後方にいました(高いところにいないと記事書けないし・・・)。翌日である今日は所用があるのに、何か精魂使い果たしたようになってしまいましたので、記事化が13:00公開にずれこんでしまいました。

試合前の甲府散策については後日にしたいのですが、最後に甲府駅そばの鶴舞城(甲府城)に登りました。石垣しか残っていないお城(一部の建物は復元)なのですが、ここは石垣だけで充分満足なお城です。なぜなら天守閣跡から360度甲府盆地を壁ナシで見渡せる眺望があるから(近くのマンションもそれがウリなんだろうなあ)です。この日も富士山山頂を含めよく見えました。「360度全方位を山に囲まれている」という光景はオイラが今まで住んだことのあるところ(厚木市・藤沢市・佐野市・豊平区)ではなかった光景で、オイラ的にはこれだけでかなりアウェイです。山は紅葉で赤黄色でした。アウェイなオイラには「山梨のすべてが燃えている」としか感じず、武者振モノです

そして小瀬に出陣しましたところ、本日のテレビ解説の外池大亮さんが挨拶に駆けつけてきました。相変わらず義理堅いですね。本業である電通の営業にも生きているものと思われます。ただ今回は甲府OBとして甲府のホームに呼ばれているだろうから、本人のブログの記事も含めていろいろ気を使っていたのではないでしょうか?。

しかし行ってみると本当にほぼ満員でした(緩衝地帯をキックオフ前にちょっと狭めたほどです)。報道関係者も普段の平塚の数倍は多かったです。小瀬は3回目なのですが、最初は今とスタンドの形状が違い大型ビジョンもなかったので、感慨深いものがあります。

試合前にLONG SHOT PARTYがスカパー中継のテーマ(地上波のCMでも使用)である「ハートビート」を歌いました。前回湘南戦で歌っていたときは87分に猪狩佑貴選手がゴールを決めて3対2で勝った札幌戦この試合と同じような好ゲームになればなあと思いました

しかし、その直後この日の主審が西村雄一氏であることがわかり、どん底に落とされます(当ブログも昨夜は彼がらみの検索ワードが結構登場して「ああみんなそう思ったんだなあ」と思いました)。彼とは面識がないのであくまで憶測ネタとしてとっていただきたいのですが、彼は基本的に「今日も災いなく試合が終わればいいなあ」という思いが非常に強く、それがかえって災いを呼んでいるように見受けられます。これを前提として以下の特徴が湘南戦で見受けられます。

「トラブルを防ぐためちょっとでも人にぶつかったらファールとみなす(このためやたらと倒れてアピールする選手が多くなり、これでは欧米に通用する選手が育てられない。)」
「基本的に会場にいるサポーターの数が多いほうに有利にジャッジすればサポーターが騒がないと思っている(このためリーグ戦ではホームびいきで中立地では人気チームびいきになりがち。この試合では甲府びいきになるが、実は過去には湘南に有利にジャッジをした試合もある。)」
とりあえずイエローカードで黙らせようとする傾向が強いが、退場者を出すと騒がれるのでカードの数のわりには意外とイエローカード2枚にならない(あとでイエローカードが出しづらくなって明らかにジャッジ基準が変わってしまうこともある)」
「こんなことを毎度繰り返しているので、完全にピッチ上の22人はナメてかかる(審判を侮辱していると行為を自ら誘発する)」

そしてこの試合もまさにそんな試合でした。もうこれはネタとしてあきらめるほかないのですが、プロフェッショナルレフェリーとはいえ、何もこんな注目されている試合でこの人を指名しなくてもなあ・・・。こんな試合にならなければいいのですが・・・。

湘南も甲府も4-3-3のシステムでキックオフになります。藤田選手と大西選手が前後逆で発表されましたが、実際の位置はMFが藤田選手でFWが大西選手でした。あまり意味のない入替でしたね。

そしてキックオフになるのですが、開始早々中村祐也選手が、さらに数分後には臼井幸平選手が、今年の湘南の象徴的プレーである「MFより前でボールを奪って、横に流れず最短距離でゴールへ向かう」プレーで、10分で2点を奪いました。いまや下位クラブですら対策をしてくるベルマーレ的なプレーですが、この日の甲府はセンターバック2名は出場停止の関係でレギュラー選手ではなく、試合勘の問題で初期対応が遅れたのかもしれません

ゴール裏は早くも最高潮に達するのですが、 前半半ばには湘南のセットプレーで前に選手が出払ったところを甲府にカウンターされて、金信泳選手に1点返されてしまいます。まだまだ油断なりません。また緊張状態になります。

そんなこんなで今日も「主演:西村雄一」な試合だなあという展開で前半を終えて後半になるのですが、後半半ばに甲府がPKを獲得します。これはオイラの席からも見えました正しいジャッジです。でも不満の声が出るのは主役の人の普段の評判があるからでしょうね。島村毅選手がボールを追って背後に向かって飛んでいるため、あとは甲府の選手が島村選手の着地点に立っているだけでいいのです。ヴェルディ戦の対永里源気選手への守備に続いての失態になってしまいました。島村選手は1年半前までFWでしたので、FWはこういうプレーをしても止められるだけで済むのですが、DFでこれをやってしまうとPKで1点となってしまいます。順位が落ちていないために責められていませんが、当分対戦相手は島村選手がやらかすことを期待した攻撃をしてくると思われますので、相手にDF歴を聞かれて驚くような急成長を期待します。PKはマラニョン選手が決めて同点に追いつかれます。

その後も一進一退の攻防が続き、引き分けかもなあと思ったロスタイムに「最後の15分の得点が多い」甲府は、後方の吉田・林選手に代えて前方の森田・松橋選手を投入して勝ち越し点を狙いに行きますが、これによって甲府のディフェンスのバランスが崩れ、湘南の波状攻撃でバーから跳ね返ったボールを坂本紘司選手が押し込み(今季13点目)、ロスタイムにして勝ち越します!。

選手一同ゴール裏に猛ダッシュ!!。ゴール裏最前列は前に乗り出しすぎて柵が破損!!申し訳ありません)。もう今季何度目なんだというロスタイム勝ち越し点で、奇しくも平塚にLONG SHOT PARTYが来たときと同じような試合になりました。最後の15分の得点が多い甲府は、まさか自分達が逆に勝ち越されるとは思いもしなかったでしょう。ここで2000年加入という「湘南ベルマーレの歴史のすべて」である坂本選手が勝ち越し点を挙げたというところが、この試合最大の感動ポイントです

甲府 2-3 湘南

勝利のダンスの前に少し前に柵が壊れてしまったために仮の柵が用意されました。運営スタッフの皆様、山梨県警の皆様、大変申し訳ございませんでした。これに伴って湘南が昇格を決めたわけではなく、まだまだ甲府が昇格する可能性はあります。しかし一歩抜け出すことは出来ました。この試合は本当にチケット代1万円だったとしても満足度の高い試合でした、勝ったから言えますが・・・。3点ともはたして甲府は湘南を研究していたのかどうか疑問符がつく「2009年の湘南ベルマーレ」を説明するのに最適な得点の仕方でした。なおここまで全然登場しませんでしたが、一番活躍していたのはこの日のゲームキャプテンでいいセーブを連発していたGK野澤洋輔選手です。これで対安間監督戦5勝1敗で、「甲府は9人の湘南にしか勝てなかった」、「A-LINE記念ユニフォームでも湘南が勝利」、「アノ主審なのに湘南が勝利」と、湘南が3位にいることに文句を言わせないような勝ち方を甲府に対してすることが出来ました。冒頭の「山梨のすべてが燃えている」のは「甲府の落城」ということになりました。2011年に「J1で」甲府と戦うために、湘南は今年も来年もがんばりたいと思いました。

第49節第1日目が終わった時点での順位表と次の相手ですが、
1位 大阪 101 +48 (A)仙台(第49節第2日目)
2位 仙台 99 +43 (H)大阪(第49節第2日目)
3位 湘南 94 +31 (H)草津(日曜)
4位 甲府 91 +28 (A)岡山(土曜)

湘南が勝利したことに伴い、実はここで鳥栖の2010年J2参戦が決定しました。あとひとつJ2参戦クラブが決まればJ1昇格クラブが出揃うわけですが、次節の甲府の試合結果次第で、湘南が次節に3位以上を決める可能性はあります。
甲府が岡山に敗戦=湘南が草津戦をする前に昇格決定 (訂正)湘南が草津戦に勝つか引き分ければ昇格決定
甲府が岡山に引き分け=湘南が草津戦に勝てば昇格決定
甲府が岡山に勝利=草津戦では湘南の昇格は決まらず
ということになります。実は富山・栃木・岡山・鳥栖といったディフェンシブなクラブが苦手な甲府は、岡山戦0勝1分1敗ということで、やらかしてしまう可能性があります。しかしそれは考える必要はないでしょう。我々は全クラブ負け越さずにJ1に昇格すべきだと思うのですが、次節の対戦相手である草津に対して、湘南も0勝1分1敗と勝っておりません。草津に勝ってタイに持ち込むことだけに集中すべきだと思われます鳥栖戦のあとに「ここで負けては鳥栖に勝った意味がございません。」と書いたのに熊本戦には負けてますし・・・。我々はまだ何も得ておりません

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第89回天皇杯4回戦 ナダレ軍団vsボウソウの狂犬 戦 など

今週末は天皇杯4回戦がありましたのでJリーグの試合がありません。土曜日は鳥取で次節にJ2・3位の湘南と大一番を行うJ2・4位の甲府が、ACLをかけて次節にJ1・3位のガンバと対戦するJ1・4位の清水と対戦しました。

清水 3-0 甲府

メンバー的には清水が岡崎選手を日本代表に獲られて、甲府がマラニョン選手らを故障で欠いて両軍とも飛車角落ちな対戦でした。

NHKのテレビ中継を観てのことなのでなんともいえませんが、清水が格の違いを見せつけた試合でした。清水の藤本選手のようなキッカーがいると点を獲りやすいんだな・・・。あと3点目などは甲府はディフェンスには難がありそうだなあというところが見えました。でもまあベルマーレはエスパルスではないので同じことが出来るかはわかりません。現場のベルマーレの選手達を信じるしかないでしょう。

そのあとオイラは外出してお酒を飲んで帰ってくるのですが、甲府戦を前に1週空いてしまった「リハビリ」をしておこうと思い、コンビニでチケットを買いました(天皇杯を2回戦で終え第48節が遠方アウェイだった熊本のような立場だったら、湘南戦の次が月末のホーム最終戦で4週間空いてしまうので、もうシーズン終わった感覚になっちゃってただろうなあ)。地縁のある湘南・栃木・札幌は負けているし、Fリーグのベルマーレはアウェイなので、ちょっと遠いですが熊谷の試合を選びました。帰宅後、現役のベルマーレ監督の反町監督が解説の日本代表の南アフリカ遠征の試合のテレビを観るつもりだったのですが、不覚にもばっちり寝てしまいました。よって残念ながら全く観ておりません。申し訳ないです。

そして本日、熊谷駅には初めて下車したのですが、なんか前橋駅っぽいところでした。まあ小山駅(栃木県)や土浦駅(茨城県)と山手線の輪までの距離が変わらないので、熊谷も似たようなライフスタイルなのかもしれません。バスで熊谷スポーツ文化公園に向かいます。

熊谷スポーツ文化公園は埼玉で国体が行われたときのメイン会場ということで様々なスポーツ施設が建っております。くまがやドーム(読売ジャイアンツがキャンプで使う「木の花ドーム」ぐらいの施設)なんてソフトボールなら普通に試合が出来そうです(この日は10面以上のコートに分けて高校の軟式テニスの大会をしていました)。

その公園内にある熊谷スポーツ文化公園陸上競技場は、平塚競技場と交換してもらいたいくらい立派な施設でした。まあ国体のメインスタジアムとしてはもう一声欲しいレベルですけどね。埼玉はサッカー場に使ってしまったから予算がないのでしょう。この日は浦和レッズを破った松本山雅を倒したことでホームチームとなったFC岐阜と、先日2010年のJ2参戦を決めたばかりのアウェイチームであるジェフユナイテッド市原千葉の試合です。

着いたときがちょうどジェフ千葉のバスが会場入りをしたときでしたので、ベルマーレの「勝利の花道」みたいな状態(添付映像は勝手に拝借したもの)でジェフ千葉サポーターが出迎えておりました。しかし5分後にFC岐阜のバスも来ましたがこちらには出迎えがありません。やはりホームというには無理があるか・・・。っていうか岐阜はこのあと「白ユニフォーム」で試合をしたため、内容的にもアウェイでした

会場入りするとジェフ千葉ゴール裏は9割以上入っていました。オシム監督の躍進とフクアリの開場があいまってここ数年急激にジェフ千葉はサポーターが増えましたからね。岐阜側ゴール裏は6割くらいでしょうか。熊谷までの距離を考えればよくがんばったと思います。

今回なぜ熊谷を選んだかというと、熊谷に行ったことがないということもありますが、どう考えてもヴェルディや大分より経営面の不安が「今年ではなく来年の」FC岐阜にあるので、ホーム側の席を埋めようと思ったからです(来年は長良川競技場が使えない)。Jリーグ理事会前の最後の試合なので、ちょっとは効果があるかなあと思ってやってきました。

試合はFC岐阜・ジェフ千葉ともほぼベストメンバーでの対戦となりました。10分くらい観て、「今日はFC岐阜の勝ち」と思いましたなぜかというと、圧倒的に千葉が岐阜に走り負けているからです。正直、この試合で初めてJリーグを観た人はどちらが1部リーグのクラブかを当てることは出来ないと思います。この日のFC岐阜は今年の湘南戦3試合と同レベルのサッカーをしており、相手の工藤浩平選手のような質の高いプレイヤーはいないため精度のいいパスも出来ませんし、シュートもふかしますし、思いっきりマーク忘れもしますが、しかしJ2トップクラスの走りをしておりますよーいドンのダッシュで必ずFC岐阜の選手がジェフ千葉の選手に勝つのです

あれっ、昔のジェフ千葉は「考えて、走る」とか言っていたと思うのですが、いつのまにかJ1より走れていないJ2の選手にも走り負けるようになったのですね。これでは戦術もヘッタクレもなく、それ以前の状態です。走り負けるのでジェフ千葉はファールも多く、縦パスの落下点にも岐阜の選手に先を越されてしまうため、横パスばかりのサッカーになってしまいます。

岐阜が風上をとった前半終了間際にコーナーキックからのこぼれ球を吉本選手が決め、後半風上になったジェフ千葉が必死の猛攻をするも、基本的には後半もやはり岐阜に走り負け、岐阜が勝ちました

岐阜 1-0 千葉

FC岐阜は湘南に勝ったことがないため、初めて岐阜が勝ったときの喜び方を観ました。FC岐阜が週明けのJリーグ理事会に向けてアピールできたのは良かったです。走ることがキーになった試合なので岐阜的にはもっとも相手に恵まれたと思います。Jリーグ閉幕後に準々決勝で隣の名古屋と対戦とのことで、がんばってください。J2勢では仙台も準々決勝に進出しました。湘南を倒した明治大学はついに敗れております

一方ジェフ千葉はサポーターからブーイングを浴びました。それにしてもスコアは1点差ですが、内容はジェフ千葉は大敗です。しかも岐阜が強かったというよりジェフ千葉が酷すぎたといった状態で、来週再試合をしてもおそらくジェフ千葉の負けでしょう。あまりにも根本的なところで負けているので、今日の敗戦で移籍を決意した選手がいても不思議ではないと思います。江尻監督になってから天皇杯3回戦の大分に勝った1勝しかJリーグのクラブにしておりません。クラブは新人監督にあまりにも残酷なチームを任せてしまいました。とにかく来年は年明け早々から30mダッシュを他よりたくさんやって走れるチームにしないことには、どんな名将がこのチームを率いてもJ2中位(とはいえこれでもFC岐阜よりは上という評価になってしまいます)くらいがいいところだと思います。そういえばジェフOBでそういうトレーニングに非常に向いている監督が思い浮かびますが、なんとも言えません・・・。

帰宅後、他の試合をチェックしました。

名古屋 3-5 湘南

ぐはっ、熊谷なんか行くんじゃなかった!!。プロの名古屋にアマの湘南がアウェイで勝っている!!!。大洋薬品オーシャンアリーナに行くべきでした。さっきの南アフリカ戦に続いて残念!。

鳥取 1-3 HONDA FC

こっ、これはソニー仙台の残りの対戦相手を考えれば、本格的にまずい!。鳥取だけでなく2010年の全J2クラブにとっても、まずい・・・(1クラブ昇格ではクラブ数が奇数になる上、試合数自体も減るため)。2011年を目指す町田や長崎にとっても、まずい・・・。

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J2 2009 第48節 湘南vs東京ヴェルディ 戦 (セレッソと仙台もおめでとうございます)など

今日は特に長文です。

本題の前に11月7日土曜日に読売ジャイアンツが北海道日本ハムファイターズを破り日本一になりました。巨人の原辰徳監督は中学3年生まで厚木市に在住しておりましたが、今年は日本代表でWBCを制し、クラブチームの巨人で日本一を成し遂げることが出来、本当に良かったと思います。今年は東京ヤクルトスワローズの館山昌平投手がセントラルリーグ最多勝にも輝いているので、厚木市的には野球は90点ぐらいの高満足な年でした。あとは新しい厚木市出身プロ野球選手が活躍すれば+5点(厚木だと入団するだけや二軍での活躍ではダメです)、多村仁志選手(今年から改名しているだけで元ベイスターズコンビではないです)が全試合出場すれば+5点くらいですが、多村選手の全試合出場よりは、ベルマーレのGK野澤洋輔選手(本日30歳)の得点(PK除く)のほうが確率は高そうですね。今年もしっかり休みました

そんな読売グループが沸き返る中で、湘南ベルマーレは今年限りで資本上は読売系列ではなくなる東京ヴェルディと試合です。土日にホームゲームがあるのは先月の岡山戦以来(そのあと天皇杯もありましたけど無視)です。長かった。おかげで(?)、オイラも珍しくグッズをいくつか購入しました。さらにその岡山戦だって運動会などがあって来られなかった方も多いでしょう。岡山戦の裏で引退試合を行っていた杉山愛さん(茅ヶ崎市出身)も参加した湘南国際マラソンがこのヴェルディ戦の裏であったにもかかわらず11,653人の入場者がありました。こりゃ次の草津戦も皆様キックオフ1時間前には着席しないと自由席は座れませんね。この試合の告知でベルマーレが使っていた「笑える時代、つくろうや。」は、この試合のスポンサーであるクリック証券のCMの松本人志さんのセリフなんですね。気がつきませんでした。

スターティングメンバーを見ると今年の湘南ベルマーレハンドブック表紙のセンターを飾る永里源気選手が今年ベルマーレ戦初出場です、ヴェルディのMFとして(ホントに春先にこの本の編集者はアホかと思いました)。あれっ、名の知れている人が何人か来てませんね。大黒・河野選手が怪我で、高木俊幸選手は湘南の菊池・古林選手らとともにU-19代表のほうに行っているようです。湘南はアジエル選手が9月以来の先発です。

湘南 2-2 東京ヴェルディ

んー、確かに劇的に追いついた試合ですが、反省が多く、得たものもありましたが失ったものが多い試合でした。

ウルトラマンは相変わらず人気がありますね。試合前もゲームキャプテン(ベルマーレ 寺川選手・ヴェルディ 服部選手)が花束をウルトラマンから受け取っておりました。ゴモラがキングベルⅠ世2人分の高さがあって驚きましたどういう仕組みなのでしょう?、って言っちゃダメなのかな?。

藤沢ホームタウンデーということで海老根靖典市長が登場しました。相変わらずこのスタジアムのご当地の市長と勘違いしてしまうご挨拶、誠にありがとうございます。ご所属のエビマーレFCブログもほうも一応やっているのですね。あんまり言いたくないといいつつ何度も書いてますが、ホームタウンの中で平塚市は、湘南ひらつか七夕まつりだけでなく平均5,000人以上が集まるイベントであるJ2を年に20試合以上やっているにもかかわらず藤沢・茅ヶ崎・厚木・小田原市にも負けているように見えるくらい街のPRと商工業の育成が下手なので、最大の人口を持つ藤沢市がアピールしていると、ちょっと考えてしまいます

オイラの後ろの親子が、
子「あの人誰?」
父「うーん、緑色の入った服のスキンヘッドだから”ひちょり”だよ」
子「ひちょりに負けんなー」
父「絵里花!」(野球の森本稀哲選手の実家である日暮里駅前の焼肉店の名前)
という感じのやりとりをしていて、悪いと思いつつウケました。ちなみに奥谷主審のことは「コリーナ」と呼んでました。

キックオフから30分間、明らかにヴェルディの選手達は寝ぼけていました。この時間帯に2点でも3点でも獲っていればこの試合は簡単に勝てていた試合なのですが、雑なフィニッシュで寺川選手のミドルシュートの1点しか獲れませんでした。チャンスを確実に決めなければ昇格はないですし、昇格しても結果は出せません。昇格がかかって緊張するというのもありますが、このせいで本日は失ったものが多いのですから、反省が必要です。

キックオフ30分経過後からヴェルディは体勢を立て直し、永里選手のカウンターから井上選手がゴールを決めて同点になりました。「田村雄三選手の横」と「臼井選手の後方」はもう散々突かれている典型的な湘南の欠点なのですが、カウンターのされ具合によっては両方の欠点が一度にあらわになることがあり(福岡戦がそうだった)、そこを永里選手に突かれました。井上選手は横浜FCの難波選手と同じニオイがする「一生懸命やっているようには見える選手(技術はない)」でしたが、何度もやれば一度は決めます。でも彼が先発FWだったのがこの日湘南が負けなかった理由でしたね。

とりあえず同点で前半を終えますが、ここから先がヴェルディが良かった。左右も使ったカウンターで、キッチリ立て直してきました。3連勝をしていたヴェルディの松田岳夫監督はやはり優秀な監督なのかもしれません。予算大幅減の関係で来季は松田監督ではないそうなのですが、来季はJ2のどこかのクラブがオファーを出しても面白いのではないでしょうか?(そういえば鳥栖が空席だし・・・)。

とにかくヴェルディのレアンドロ選手が別格でかなりの脅威でした。彼は来季はJ1にいるのではないでしょうか?。そしてまたも永里選手が基点となってレアンドロ選手が勝ち越しゴールを挙げます。いやいや永里選手が古巣相手で、起用してもらえなかった菅野前監督が解説をしている試合でかなり活躍していました。今日の永里選手が欲しいクラブもJ2中位から上位だったらいるように感じますが、ヴェルディに残るかどうかは本人の判断次第だと思います。

後半の湘南は前回の菅野前監督解説試合のような「無作戦状態」で全く機能していない本当に情けない状態でした。田村選手のイエローカードは妥当で、やりすぎです。「焦るとラフプレー」でカードを集めるようではまだ二流だと思います。

ウルトラマンから花束をもらった両チームのゲームキャプテンのコーナーキックは全くゴールにつながる気配がなく、実際つながりませんでした。両クラブの補強ポイントと思われます。

最後はとにかく前線にロングボールというやけくそなプレーだったのですが・・・、なんと途中出場の最近満身創痍そうに見える阿部吉朗選手がこれを決めて同点。そして直後に試合終了!。劇的に引き分けましたベガサポ兄弟さんが阿部吉朗選手にお礼をしてました)。今年の湘南は高校サッカーみたいに40分×2だったら相当勝ち点を落としているのではないかというくらい80分過ぎに得点を決めています。これで東京ヴェルディとの年間対戦別成績は1勝1分1敗のタイ(5クラブ目)でした。既に10クラブに勝ち越しているので、あと甲府と草津に勝てば「年間対戦別成績で負け越しなし」の達成です。

しかしこの「最初の30分でチャンスをものにしていれば楽勝だった試合」は失ったものが多いです。順位表と次の相手ですが、
1位 大阪 101 +48 (A)仙台
2位 仙台 99 +43 (H)大阪
3位 湘南 91 +30 (A)甲府
4位 甲府 91 +29 (H)湘南

セレッソ大阪とベガルタ仙台がJ1昇格を決めました。おめでとうございます。まだ鳥栖にかすかにJ1参戦の可能性が残っておりますが、J1のほうでジェフユナイテッド市原千葉が2010年のJ2参戦を決めました。ヴェルディ戦に勝っていればまだわからなかったのですが、勝てなかったので2クラブの昇格を許してしまいました。さらに湘南のJ2優勝の可能性もなくなりました。他の何者でもなく、自覚のない2戦勝ちなしをした湘南ベルマーレ自身のせいです。攻められているので野澤選手が目立ちすぎです。ヴェルディ戦は顧客満足度の高い試合でしたが、何も得られず昇格枠を一部失っただけの試合になりました。甲府が福岡に負けてくれたので命拾いをしただけでした。

とりあえず鳥栖の昇格の可能性がなくなれば湘南の前年以上である4位以上が確定するのですが、湘南は4位を目指しているわけではありません。次はいよいよ甲府戦。湘南の順位は一応3位になりましたが、昇格の条件はほとんど変わりません。
「甲府に勝って年間30勝到達の望みをつなげる」
「甲府に勝って年間勝ち点100到達の望みをつなげる」
「甲府に勝って仙台には追いつく望みをつなげ、1000万円を獲得する」
「甲府に勝って11クラブ目の対戦別年間勝ち越し」
それだけです。

ヴェルディサポーターのブログを観たところ立川から平塚までチャリ通する人がいるらしいでしたが、無事に往復できましたでしょうか?。オイラも味の素スタジアムにはチャリ通したことがありますが、立川からだと相模原か町田の丘を越えないといけないので坂が苦手だときついのではと思っておりましたが・・・。湘南ベルマーレの眞壁潔社長も参加するJリーグ理事会に向けて悔いのないアピールが出来たのであればなによりです(大分と川崎も議題になりそうですが・・・)。オイラはJリーグを降格以外で撤退するクラブを出したくはありません。

ヴェルディのアウェイ最終戦となる「松田監督ダービー栃木SC戦」は栃木SCがホームゲーム勝利数年間ワーストである「3勝」から抜けられるかの最後のチャンスとなっております。栃木は25試合ホームゲームをしているので、並んでいる鳥栖(22試合)と岐阜(21試合)より悪い記録になりますので、事実上のワースト記録がかかっており必死だと思います。報道によると少なくとも来季の参戦リーグが確定しているクラブは「来季の契約があるかないかの通達」は完了しているらしいですが、ヴェルディも残り試合をがんばってください。

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J2 2009 第46節 湘南vs鳥栖 戦

昨日は今季最後の平日ナイトゲームということで、18時過ぎまで都内で仕事をしたあとで平塚に向かいました。この日の対戦相手は昇格争い脱落寸前の鳥栖でした。

なんとこの時期は夜の試合中は10℃を下回ると思われる厚別でも個人的にダービーな試合があるとのこと。この日はプロ野球クライマックスシリーズが札幌ドームであるため場所がとれなかったということでしょうね。ともにすでに昇格の可能性がなくクライマックスシリーズ(しかもこの日はファイターズがイーグルスに大逆転勝利をしたそうです)に話題的に勝ち目のない札幌と栃木が、10月下旬の寒い中で試合をするのはキツかったと思われます。

平塚駅からはレンタサイクルを利用したために前半30分経過のあたりで入場できました。湘南ホームタウンの住民は通勤通学先が東京・横浜である場合が多いため、平日ナイトゲームの集客は難しいのですが、メインスタンドとバックスタンド7ゲート側は8割以上埋まっております。湘南ゴール裏とバックスタンド6ゲート側も結構入っており、最終的には8,216人の集客がありました。相手は九州のクラブということを考えればかなり入ったといえます。チラシ配りや各種割引キャンペーンなどが効果をあげたということでしょうか?。試合前の時点で昇格が出来る3位に入っていなかった湘南にとって、大事な試合に心強い味方を得ることが出来ました

鳥栖は天皇杯前まで6位を争う札幌に負けただけで第3クール8勝1分1敗だったとのことですが、4強すべてと6位争いをしている徳島の試合が残っているわけなので「格下に勝っているだけ」というのが明白でしたので、これだけでは強いとは言い切れませんでした。しかし星のつぶしあいをしている4強に追いついてきたのであちら的には「3位に割って入る」としていた模様です。4強としてはあしらっておきたいところで、まず先鋒の仙台がアウェイながら引き分けにしました。次鋒が湘南となります。鳥栖としては仙台戦終了時点で残り6試合で3位甲府との差が8でしたので、これ以上差がつくとかなり厳しいところです。

前半30分経過以降を観ておりましたが、勝ち点差的に追い詰められている鳥栖はラフプレーで湘南の攻撃を何度も止めており湘南へのケガが心配な試合をしておりました。審判によってはこの試合は鳥栖が2人くらい退場してもおかしくない試合でした。そのためなのか湘南が後半にPKを獲られてもおかしくないディフェンスがありましたが獲られませんでした。審判がバランスをとったためにどちらにとっても助かった試合になったなあとオイラは思いました。

湘南も鳥栖も週半ばの試合ということでパフォーマンス的にはあまりよくなかった感じがします。阿部吉朗選手が全く走れておりませんでした。湘南のDFやMFがパスの出しどころを探しているうちに鳥栖に高い位置でカットされてあわてて追いかけに戻るというプレーが多々ありました。今後はこういうプレーがないようにしてもらいたいところです。

鳥栖は伝統的に1トップにボールを集めるサッカーで、この試合も基本的にデカすぎるFWのハーフナー選手に集めておりました。後半に入るトジン選手がハーフナー選手と見せかけてボールを受け取ったり、ハーフナー選手が競ったこぼれ球を拾ったりしてシュートをしますが、これも予定通りの戦術でしょう。このため湘南ディフェンスにとっては対策の立てやすかった相手のように見えました。島田選手が微妙だったのも湘南には追い風でした。昔からそうでしたが島田選手はフリーキックや攻撃に関してはかなり能力が高いのですが、守備をしないか守備が出来ないので大宮にいられないのだと思われます(鳥栖はチームとしてはディフェンシブなチームですし、草津のときは熊林選手が必死に島田選手の後ろをフォローしていたのが印象的)。攻撃が不調だと何の役にも立ちません。

パフォーマンスの問題もあって決め手に欠ける試合でしたが、後半31分に湘南はアジエル選手が1ヶ月ぶりに登場しました。休む前からアジエル選手はパフォーマンスが落ちておりましたが、昨年の疲労骨折のところが疲労によって痛みを起こしていたらしいです。今年のJ2の試合数は異常ですからね。

そして後半ロスタイムに寺川選手のパスを受けたアジエル選手が前線やや左のFW田原豊選手にパスをし、田原選手のシュートが鳥栖のDFとGKをかすめてゴールに入りました。正直引き分けかもなあと思っていたところでの劇的なゴールで早速アジエル選手が結果を出すあたりが、まさに「助っ人」という感じですごいなあと思います。田原選手のゴールもかっこよすぎ!です

湘南 1-0 鳥栖

相手が追い詰められているクラブということもあって厳しい試合でしたが、田村雄三選手の不在を明大戦が全然ダメだった代役の永田選手らがカバーし、何とか勝つことが出来ました。正直田村選手も1・2年目はがっかりな選手だったことを考えれば永田選手も改善すべき点はありますがまだまだチャンスがあると思います。今後もよろしくお願いいたします。対鳥栖戦2勝1敗で、岡山・愛媛・札幌・横浜FC・セレッソ・水戸・福岡・栃木・富山に続き10クラブ目の対戦別年間勝ち越しを決めました

順位表と次の相手ですが、
1位 大阪 95 +40 (A)横浜
2位 仙台 93 +38 (H)札幌
3位 湘南 90 +31 (A)熊本
4位 甲府 88 +29 (A)鳥栖
5位 鳥栖 80 +19 (H)甲府

甲府がホームの横浜FC戦に敗れたため、湘南が3位に浮上しました。横浜FCはJ1を経験している実業団クラブでありながら新規参入組の栃木や岡山とJ2最下位を争っております。札幌もJ1とJ2最下位を経験しておりますがあちらは市民クラブですし当時28クラブしかJクラブはございませんでしたので、36クラブでの最下位というのは横浜FCとしてはなんとかして回避したいところでしょうから、必死だと思います。そういうことが今は3-5-2のシステムというような定期的に戦術が変わる、戦い方が定まらない甲府を倒す原動力になったのかもしれません。

湘南としては「3番目になった」というだけで今までと変わらないと思います。まだ何も得ておりませんし、何も失っておりません。湘南が甲府戦以外を全勝しても甲府が残り試合を全勝すれば甲府がJ1昇格ということは変わりませんし、湘南にJ2優勝の可能性がなくなったわけでもありません。強いてあげれば来月の小瀬で引き分けというのもありになったのですが、それは考えないほうがいいでしょう。

たった2日しか休みがない状態で次はアウェイ熊本戦です。ここで負けては鳥栖に勝った意味がございません。熊本は松岡・山本・宮崎選手が出場停止ですが、中2日の試合ですのでかえって選手を入れ替えたほうがいい場合もあります。熊本にもまだ対戦別年間勝ち越しを決めていないことですし、休んでいた田村選手を中心にがんばっていただいてきっちり勝ってもらいたいものですKKWINGでの試合を観戦したことはありますが水前寺競技場は外から見ただけで入ったことがないので興味はあります。しかし残念ながら行けません。皆様よろしくお願いいたします。

ハーフナー選手的にはもう終わりだそうですが、岸野監督的には「鳥栖は本当に強い」とのことですので、「俺らは対等以上のゲームをいつもする」と言うのならば次のホーム甲府戦には勝っていただいてそれを証明してもらいたいものです。ホベルト選手は出場停止ですが鳥栖ではなく佐賀での試合ですので、甲府に不利だと思いますし・・・。次節湘南が熊本に勝って鳥栖が甲府に負ければ鳥栖の2010年J2参戦が決まってしまいますので、赤い帽子だけでなく赤い靴でもある岸野監督の意地を見せていただきたいものです。

最後に加藤望コーチのJリーグ功労選手賞受賞おめでとうございます。

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第89回天皇杯2回戦 湘南・スポンサーは産業能率大学・ベルマーレvs明治大学 戦

今日は平塚で天皇杯2回戦がありました。J2・10位以上ということで相手はアマチュアとなり、先月お亡くなりになられた当時町田の沖野等さんや、その直後に予定よりも早く重傷より復帰した現鳥取の梅田直哉選手9月27日に復帰)といったベルマーレにゆかりのある方も輩出された明治大学サッカー部との対戦となりました。大変心苦しく本意ではないのですが、このままではイカンのであえていつも以上に厳しく書きます

湘南 0-1 明治大学

キックオフ前にメンバーが発表され、某DFの名前が背番号を変えて出ており早くも負けを確信しました。そりゃリーグ戦であれだけ「八百長ですか?」というようなプレーをやらかしていれば客席からの信頼も失います(5分以上出場した3試合は0勝1分2敗)。それでスタメンですからね。他にもこの日のスタメンでレギュラー級は村松大輔選手だけであとは普段途中出場や故障者の代役で出るような選手が並びました。なるほど、アジエル選手の欠場と田村選手の頻繁な出場停止もあって最近ちょくちょくそのメンバーがスタメンに出ているので、この「馬入での練習試合ですか?」なメンバーでもOKということなのですね。サテライトリーグに出ていたユースの古林将太選手(来年トップに登録)が公式戦初のトップチーム出場となりました。これにより右サイドの2人は明治大学の学生より年下の高校生ということになります。

栃木SCがいたために3年前から年1~3試合JFLを観ましたが、年を重ねるごとにリーグのレベルが落ちています。それを踏まえて年1試合くらいなのですが馬入の練習試合を観ると、関東大学リーグ1部の学校は今はJFLよりレベルが高いように見えます。本日の平塚のアウェイ側観客動員も、青いユニフォームだった愛媛FCや、現カターレ富山であるアローズ北陸といったところを上回るオイラ推定の300人くらいの補欠・父兄・OB達が駆けつけており、「今日のサポーターは二十数名か、アウェイ鳥取のサポーターといい勝負だね」であったFC町田ゼルビアといったJリーグ準会員クラブより、サッカーの内容もサポートの内容もよっぽど上をいっておりました。まあ流通経済大学もJFLは二軍ですしね。

キックオフ早々から湘南はレギュラークラスとは大きく差があるところを見せ付けます。早々に明治大学に湘南の右サイド2人と右センターバックのあの人の守備が緩慢なところを見破られ、明治大学は左サイド中心の攻撃を展開します。湘南は「MFやFWといった高い位置でボールを奪って最短距離で攻撃をする」スタイルなのですが、今日のMF3人がレギュラー(寺川・坂本・田村選手)と比べて3人そろって守備に動かないため、ここでボールが奪えず全く機能しません。本日初出場の古林選手、昨年もJ2では守備の反応が遅くてウィークポイントになっていた菊池選手、本日スタメンだった猪狩選手のスタメン3人は湘南ユース出身の若手選手ですが、守備軽視が目立ちました。フッキ選手級に毎試合1点以上獲るくらいなら不問なのかもしれませんが、実はアジエル選手もそれなりに守っていたということを考えれば、現状では彼らをスタメンで使うのはバクチすぎます。特に猪狩選手は年齢的にもそろそろ試合に出なければいけない年齢なのですが、納得の真っ先の交代でした。リンコン選手も相変わらず競り合いを嫌ってセンターフォワードの役を果たせておりませんでした。

そうこうしているうちに前半に明治大学が左から攻めあがってセンタリングをし、これを明治大学の三田選手があわせて先制します。今日の前半の両チームを見れば当然の明治大学の先制でしょう。

後半は湘南が攻勢のサッカーになりますがミスで点が入りません。明治大学も当然のカウンター狙いのサッカーになります。最後は湘南はロングボールを前に出すだけの「馬入すら失格級」のアイデアのなさ。かえって明治大学は守りやすくなります。ここで田原・中村選手を投入しても遅いです。そのまま2年連続の初戦敗退となりました。NHKの担当者は格下が格上に勝った試合が生放送できてさぞやいい試合を選んだなあと思っているでしょう。A-LINE記念ユニフォームの凄まじいほどの敗戦力を改めて宣伝することになり関係者は怒り心頭だと思います(草津も含めてまだ1勝しかしていない)。

無理やりいいところをあげれば鈴木修人選手のフリーキックがわりと良かったというところですが、結局得点につながっていないのでほめられません。この試合は「田村雄三選手の代役を探せ!コンテスト」でもあったと思いますが、「3人そろって守備に動かない」でしたので、この試合では該当者なしですね。そんな試合なので、この試合が最後のJリーグの試合になってしまった選手が、この記事が出る頃には転職先を探し出しているかもしれません。今年の明治大学のメンバーは就職難の年には見えない就職先が決まっている(こういうのを見ると「Jクラブ」よりも「大学サッカー部」、「Jに入りやすいサッカー名門大学」よりも「Jは少ないけど偏差値の高いサッカーの強い大学」を高校の指導者は薦めるよなあと思います。本当に力があれば例えば千葉の巻選手のように大卒からワールドカップにも出られるわけですから。)ので、J1クラブでA契約を勝ち取れずに引退することになる選手なら、今日の明治大学の選手を生涯年収で追いつくのは難しくなるでしょう。勝負の世界ですから仕方がありません。その代わり勝てば長谷部・本田・森本選手のような彼らにはありえない世界につながるのですから。

試合後に逃げるように駐車場に足早に去っていった、スーツにマスク姿(インフルエンザ対策と思われる)の湘南のレギュラー選手は気を引き締めて来週の富山戦の準備をしていただきたいものです。9月に勝てなくなり、天皇杯に控え選手のダメっぷりを露呈しての初戦敗退と、去年と全く同じことをしていては、誰もついてこれません

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J2 2009 第44節 湘南vs徳島 戦

この日も東京で勤務のあとでの観戦ということで、到着したのは後半開始3分ぐらいというところでした。Jリーグのシステム障害で携帯電話での速報がわからず、ドキドキの移動でした。

この日は台風18号が西から迫ってくる中でということで天気が心配でしたが、風は強かったものの雨は雨具なしでもなんとかいけそうという程度でした。ただ観客動員数は今シーズンワーストの3,301人でした。オイラもこのブログで雨を悲観していたのも悪かったかなあとは思いますが、ライトユーザーが変な環境で観戦して逆に観戦が嫌いになられるのも怖いですし・・・。湘南ホームタウンの問題として、住んでいるのはこの地域であったとしても、仕事を東京・川崎・横浜といった地域外で行っている人の割合が高いという問題があるので、平日ナイトゲームに伴う観客減は、野球の埼玉西武ライオンズ並みに南関東各クラブの中でも影響を受けやすいクラブだと思います。

まあ、愛媛vs熊本戦がシーズンが残り2ヶ月にして中止(湘南は愛媛戦を終え、熊本戦の前に既に水曜鳥栖戦があるので、両クラブからの影響はなし)になったり、鳥取で開かれた岡山vs栃木戦が、甲府が持つ619人(1999年の金曜日の昼の韮崎でのFC東京戦)というJリーグ史上ワースト動員記録を4人下回る615人(「平日」・「荒天」・「実質中立地」・「Jリーグで実績なしクラブ同士の対戦」だし・・・)しか入らなかったりと踏んだり蹴ったりでしたので、それよりかは我々はマシだったと思います。

話を戻して平塚競技場についてみると、既に湘南が1点を獲って徳島をリードしていました。キックオフから2分後に中村祐也選手の久々のゴールで先制したようです。2分ではホームタウン外勤務のものが観るのは難しいと思いますが、余裕を持って観戦するには良かったと思います。

後半は台風の影響で湘南は強い向かい風の状態で戦うことになり、特に野澤選手からのゴールキックなどのロングボールは風に押し戻されてしまい飛びません。また井上主審がイエローカードを連発して、徳島の六車選手は2枚もらって退場してしまいました。しかしその前に田村雄三選手もイエローカードをもらってしまい、富山戦・鳥栖戦に出られなくなりましたビックリしたそうです)。カードをもらいやすいポジションとはいえ、9月・10月の11戦で5試合の出場停止で田村選手が出られないのは、選手層が薄いところを見せてしまっている最近の湘南では厳しいところです。

数回危ないところはありましたが、徳島がアウェイ連戦ということもあってか基本的に湘南が優位に試合を進めていた後半戦でしたので、安心して勝利を見届けることが出来ました。例年負けていた苦手徳島には1勝1分1敗となり、負け越さずに済みました

湘南 1-0 徳島

なお同時間帯にカシマスタジアムで行われた「16分の戦い」は、鹿島が開始早々に意地の得点をしたものの川崎が逃げ切ったようです。

順位表と次の相手ですが、
1位 大阪 91 +38 (H)愛媛
2位 仙台 89 +36 (A)鳥栖
3位 甲府 85 +29 (A)栃木
4位 湘南 84 +27 (A)富山
5位 鳥栖 79 +20 (H)仙台

上位5クラブはすべて勝ちました。東京ヴェルディが2010年のJ2参戦を決めましたが、JFL組と同様に湘南戦後の審査を通過すればというところですね。10月18日には一気に徳島・水戸・札幌・大分が2010年のJ2参戦を決める可能性があり、まさにシーズン終盤になってきました。湘南は次の菅野前監督の長男の将太選手のいる富山戦にまだ勝ち越していない(1勝1敗)ので、アウェイですが絶対に勝って対戦別勝ち越しを決めたいところです。

その前に天皇杯2回戦が今度の3連休中にあります。湘南は土曜日に明治大学サッカー部戦が平塚であり、NHK BS1で全国生中継されます。平塚競技場に来られない方もぜひテレビでご観戦いただければと思います。

シーズン中盤にJ2の11位から14位だった熊本・岐阜・富山・愛媛が、J2の18位から15位を裏返した横浜FC・栃木・岡山・福岡をホームで迎え撃たなければなりませんが、それ以外の当時のJ2の10位以上とJ1クラブが「プロとしてアマチュアに勝つ」のは、昇格・降格争いに関係なく義務だと思います

ましてや湘南は昨年松本山雅FCにPK戦で敗れておりますし、今年は天皇杯専用ユニフォームも用意しておりますA-LINEの記念ユニフォームは草津も含めて戦績が悪いので、それを払拭するためにも勝利が必要だと思います。数名レギュラーが抜けると思いますが、がんばってください。

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