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J2 2009 第48節 湘南vs東京ヴェルディ 戦 (セレッソと仙台もおめでとうございます)など

今日は特に長文です。

本題の前に11月7日土曜日に読売ジャイアンツが北海道日本ハムファイターズを破り日本一になりました。巨人の原辰徳監督は中学3年生まで厚木市に在住しておりましたが、今年は日本代表でWBCを制し、クラブチームの巨人で日本一を成し遂げることが出来、本当に良かったと思います。今年は東京ヤクルトスワローズの館山昌平投手がセントラルリーグ最多勝にも輝いているので、厚木市的には野球は90点ぐらいの高満足な年でした。あとは新しい厚木市出身プロ野球選手が活躍すれば+5点(厚木だと入団するだけや二軍での活躍ではダメです)、多村仁志選手(今年から改名しているだけで元ベイスターズコンビではないです)が全試合出場すれば+5点くらいですが、多村選手の全試合出場よりは、ベルマーレのGK野澤洋輔選手(本日30歳)の得点(PK除く)のほうが確率は高そうですね。今年もしっかり休みました

そんな読売グループが沸き返る中で、湘南ベルマーレは今年限りで資本上は読売系列ではなくなる東京ヴェルディと試合です。土日にホームゲームがあるのは先月の岡山戦以来(そのあと天皇杯もありましたけど無視)です。長かった。おかげで(?)、オイラも珍しくグッズをいくつか購入しました。さらにその岡山戦だって運動会などがあって来られなかった方も多いでしょう。岡山戦の裏で引退試合を行っていた杉山愛さん(茅ヶ崎市出身)も参加した湘南国際マラソンがこのヴェルディ戦の裏であったにもかかわらず11,653人の入場者がありました。こりゃ次の草津戦も皆様キックオフ1時間前には着席しないと自由席は座れませんね。この試合の告知でベルマーレが使っていた「笑える時代、つくろうや。」は、この試合のスポンサーであるクリック証券のCMの松本人志さんのセリフなんですね。気がつきませんでした。

スターティングメンバーを見ると今年の湘南ベルマーレハンドブック表紙のセンターを飾る永里源気選手が今年ベルマーレ戦初出場です、ヴェルディのMFとして(ホントに春先にこの本の編集者はアホかと思いました)。あれっ、名の知れている人が何人か来てませんね。大黒・河野選手が怪我で、高木俊幸選手は湘南の菊池・古林選手らとともにU-19代表のほうに行っているようです。湘南はアジエル選手が9月以来の先発です。

湘南 2-2 東京ヴェルディ

んー、確かに劇的に追いついた試合ですが、反省が多く、得たものもありましたが失ったものが多い試合でした。

ウルトラマンは相変わらず人気がありますね。試合前もゲームキャプテン(ベルマーレ 寺川選手・ヴェルディ 服部選手)が花束をウルトラマンから受け取っておりました。ゴモラがキングベルⅠ世2人分の高さがあって驚きましたどういう仕組みなのでしょう?、って言っちゃダメなのかな?。

藤沢ホームタウンデーということで海老根靖典市長が登場しました。相変わらずこのスタジアムのご当地の市長と勘違いしてしまうご挨拶、誠にありがとうございます。ご所属のエビマーレFCブログもほうも一応やっているのですね。あんまり言いたくないといいつつ何度も書いてますが、ホームタウンの中で平塚市は、湘南ひらつか七夕まつりだけでなく平均5,000人以上が集まるイベントであるJ2を年に20試合以上やっているにもかかわらず藤沢・茅ヶ崎・厚木・小田原市にも負けているように見えるくらい街のPRと商工業の育成が下手なので、最大の人口を持つ藤沢市がアピールしていると、ちょっと考えてしまいます

オイラの後ろの親子が、
子「あの人誰?」
父「うーん、緑色の入った服のスキンヘッドだから”ひちょり”だよ」
子「ひちょりに負けんなー」
父「絵里花!」(野球の森本稀哲選手の実家である日暮里駅前の焼肉店の名前)
という感じのやりとりをしていて、悪いと思いつつウケました。ちなみに奥谷主審のことは「コリーナ」と呼んでました。

キックオフから30分間、明らかにヴェルディの選手達は寝ぼけていました。この時間帯に2点でも3点でも獲っていればこの試合は簡単に勝てていた試合なのですが、雑なフィニッシュで寺川選手のミドルシュートの1点しか獲れませんでした。チャンスを確実に決めなければ昇格はないですし、昇格しても結果は出せません。昇格がかかって緊張するというのもありますが、このせいで本日は失ったものが多いのですから、反省が必要です。

キックオフ30分経過後からヴェルディは体勢を立て直し、永里選手のカウンターから井上選手がゴールを決めて同点になりました。「田村雄三選手の横」と「臼井選手の後方」はもう散々突かれている典型的な湘南の欠点なのですが、カウンターのされ具合によっては両方の欠点が一度にあらわになることがあり(福岡戦がそうだった)、そこを永里選手に突かれました。井上選手は横浜FCの難波選手と同じニオイがする「一生懸命やっているようには見える選手(技術はない)」でしたが、何度もやれば一度は決めます。でも彼が先発FWだったのがこの日湘南が負けなかった理由でしたね。

とりあえず同点で前半を終えますが、ここから先がヴェルディが良かった。左右も使ったカウンターで、キッチリ立て直してきました。3連勝をしていたヴェルディの松田岳夫監督はやはり優秀な監督なのかもしれません。予算大幅減の関係で来季は松田監督ではないそうなのですが、来季はJ2のどこかのクラブがオファーを出しても面白いのではないでしょうか?(そういえば鳥栖が空席だし・・・)。

とにかくヴェルディのレアンドロ選手が別格でかなりの脅威でした。彼は来季はJ1にいるのではないでしょうか?。そしてまたも永里選手が基点となってレアンドロ選手が勝ち越しゴールを挙げます。いやいや永里選手が古巣相手で、起用してもらえなかった菅野前監督が解説をしている試合でかなり活躍していました。今日の永里選手が欲しいクラブもJ2中位から上位だったらいるように感じますが、ヴェルディに残るかどうかは本人の判断次第だと思います。

後半の湘南は前回の菅野前監督解説試合のような「無作戦状態」で全く機能していない本当に情けない状態でした。田村選手のイエローカードは妥当で、やりすぎです。「焦るとラフプレー」でカードを集めるようではまだ二流だと思います。

ウルトラマンから花束をもらった両チームのゲームキャプテンのコーナーキックは全くゴールにつながる気配がなく、実際つながりませんでした。両クラブの補強ポイントと思われます。

最後はとにかく前線にロングボールというやけくそなプレーだったのですが・・・、なんと途中出場の最近満身創痍そうに見える阿部吉朗選手がこれを決めて同点。そして直後に試合終了!。劇的に引き分けましたベガサポ兄弟さんが阿部吉朗選手にお礼をしてました)。今年の湘南は高校サッカーみたいに40分×2だったら相当勝ち点を落としているのではないかというくらい80分過ぎに得点を決めています。これで東京ヴェルディとの年間対戦別成績は1勝1分1敗のタイ(5クラブ目)でした。既に10クラブに勝ち越しているので、あと甲府と草津に勝てば「年間対戦別成績で負け越しなし」の達成です。

しかしこの「最初の30分でチャンスをものにしていれば楽勝だった試合」は失ったものが多いです。順位表と次の相手ですが、
1位 大阪 101 +48 (A)仙台
2位 仙台 99 +43 (H)大阪
3位 湘南 91 +30 (A)甲府
4位 甲府 91 +29 (H)湘南

セレッソ大阪とベガルタ仙台がJ1昇格を決めました。おめでとうございます。まだ鳥栖にかすかにJ1参戦の可能性が残っておりますが、J1のほうでジェフユナイテッド市原千葉が2010年のJ2参戦を決めました。ヴェルディ戦に勝っていればまだわからなかったのですが、勝てなかったので2クラブの昇格を許してしまいました。さらに湘南のJ2優勝の可能性もなくなりました。他の何者でもなく、自覚のない2戦勝ちなしをした湘南ベルマーレ自身のせいです。攻められているので野澤選手が目立ちすぎです。ヴェルディ戦は顧客満足度の高い試合でしたが、何も得られず昇格枠を一部失っただけの試合になりました。甲府が福岡に負けてくれたので命拾いをしただけでした。

とりあえず鳥栖の昇格の可能性がなくなれば湘南の前年以上である4位以上が確定するのですが、湘南は4位を目指しているわけではありません。次はいよいよ甲府戦。湘南の順位は一応3位になりましたが、昇格の条件はほとんど変わりません。
「甲府に勝って年間30勝到達の望みをつなげる」
「甲府に勝って年間勝ち点100到達の望みをつなげる」
「甲府に勝って仙台には追いつく望みをつなげ、1000万円を獲得する」
「甲府に勝って11クラブ目の対戦別年間勝ち越し」
それだけです。

ヴェルディサポーターのブログを観たところ立川から平塚までチャリ通する人がいるらしいでしたが、無事に往復できましたでしょうか?。オイラも味の素スタジアムにはチャリ通したことがありますが、立川からだと相模原か町田の丘を越えないといけないので坂が苦手だときついのではと思っておりましたが・・・。湘南ベルマーレの眞壁潔社長も参加するJリーグ理事会に向けて悔いのないアピールが出来たのであればなによりです(大分と川崎も議題になりそうですが・・・)。オイラはJリーグを降格以外で撤退するクラブを出したくはありません。

ヴェルディのアウェイ最終戦となる「松田監督ダービー栃木SC戦」は栃木SCがホームゲーム勝利数年間ワーストである「3勝」から抜けられるかの最後のチャンスとなっております。栃木は25試合ホームゲームをしているので、並んでいる鳥栖(22試合)と岐阜(21試合)より悪い記録になりますので、事実上のワースト記録がかかっており必死だと思います。報道によると少なくとも来季の参戦リーグが確定しているクラブは「来季の契約があるかないかの通達」は完了しているらしいですが、ヴェルディも残り試合をがんばってください。

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受信: 2009年11月 9日 (月) 11時36分

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